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第三話 ページ7

※会話文多めです

NOside

港の長椅子に影が二つ

そしてひっそり隠れるようにして影がもう一つ

オルコット「ご無事を信じていました」

フィッツ「…」

オルコット「本部の分析官に云われました

異能が切れた状態で海に叩きつけられて生きているはずが無いと

でも私は諦めたくなくて」

そう切実に話すオルコットにフィッツは

フィッツ「諦めるべきだったな」

と冷たく云う

そんなフィッツを前にオルコットは目を見開き

そして悲痛そうに目を伏せ

オルコット「戻って下さい

組合にはあなたが必要です……私にも」

その答えにフィッツは一層表情を暗し答える

フィッツ「戻れ?この薄汚れた男に云っているのか?」

オルコット「そうです」

フィッツ「違う君は「記憶の中の男」に云っている

ここにいるのは死んだ

全財産と地位を失い妻を救う方策も潰えた人間の燃えかすだ

『注ぎ込んだ額に比例して身体強化する』能力も今やただの冗句

この国では死人は燃やすのだオルコット君

ボスが必要なら他をあたれ」

オルコットはフィッツの話を聞きスカートを握りしめながら反論する

オルコット「そんな…失ったのはたかが地位じゃないですか」

フィッツ「その通りだ

そのちっぽけなモノが俺の全価値だった

その愚かさの末路がこれだ

笑うんだな」

オルコット「フィッツジェラルド様の価値はお金でも地位でもありません

人の上に立つ資質ですあなたの命令で作戦を立てる時私は強い巨人になれるんです

大嫌いな自分じゃなくて命令を下さいあなたの強い言葉で/やめろ」

オルコットの言葉の途中でフィッツが遮る

オルコット「でもさっき『願いを叶える』と」

フィッツ「``願いを聞く``と云った``叶える``とは云っていない」

そう云うとフィッツは立ち去ろうとする

オルコット「私は待ちます

きっと奥様も」

するとフィッツが動きを止め落下した時に全財産を払った時すら残った妻の結婚指輪が自分を守った事を話し

最後に

フィッツ「これ以上…俺を惨めにしないでくれ」

そう云った彼の顔は酷く悲しげだった









____________________________

副社長ちゃんが出てこない

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カリア(プロフ) - 氷香さん» 初めまして!氷香さん!ありがとうございます!そう云って頂けると嬉しです!頑張ります!! (2018年4月7日 9時) (レス) id: 482771571c (このIDを非表示/違反報告)
氷香 - 初めてまして!カリアさんのこの作品、とても面白く一気に読ませてもらいました!大変だと思いますが頑張ってください! (2018年4月5日 0時) (レス) id: fdcb9a7881 (このIDを非表示/違反報告)
カリア(プロフ) - 美雲さん» はい!頑張ります! (2018年3月12日 10時) (レス) id: 8f88f71908 (このIDを非表示/違反報告)
美雲 - はい!頑張ってくださいね! (2018年3月10日 14時) (レス) id: 3a03d39f0f (このIDを非表示/違反報告)
カリア(プロフ) - 美雲さん» ありがとうございます!とても心強いです!最近文ストの映画を観まして少しづつですがスランプ脱出の糸口を見つけかけているので、頑張ります!! (2018年3月8日 20時) (レス) id: 8f88f71908 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カリア | 作成日時:2017年11月19日 0時

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