−3−え……私の従弟宿儺の器なんですか…？【呪術廻戦】

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『行くよ』




そう言うと、入口の扉を慎重に開ける。何が起こっても対応できるように、呪具を構えつつ中に入ると。




「「「『！！！』」」」




その先には、土管が入り乱れている光景が広がっていて。何だコレ…！？全員揃って目を見開くと、悠仁が驚いたような声を出した。




「？どうなってんだ！？2階建ての寮の中だよなココ」

「おおお落ち着け！メゾネットよ！！」

『いっ、いやいや巷で話題のユニバーサルデザインだろコレはッ！！』

「いや違いますよ」




「呪力による生得領域の展開でも、こんな大きいのは初めてです…。Aさんは見たことありますか？」と分かってるのが当たり前のように聞かれ、思考停止寸前の頭をフル回転させる。ジュリョクニヨルショートクリョーイキ？あ、これユニバーサルデザインじゃないんだ…(本気で信じてた人)



え、えーっと呪力による生得…領域……展開……あれ生得領域って何だっけ？呪力って何だ？展開とは？？あ、混乱しすぎてアホなこと考えてる気がする。おお落ち着け私。一旦深呼吸して思考をリセットしよう。確か扉を開けて入ってきたら中が可笑し……………




『ハッ！！扉は！？』




バッと振り返ると、扉のあったはずの場所は土管に埋もれていた。扉が無いんですけど！？は！？！？え、帰れないってこと！？悠仁と野薔薇ちゃんと慌てふためいていると、玉犬と話していた恵が「大丈夫だ」と言った。




「コイツが出入口の匂いを覚えてる」

「わしゃしゃしゃしゃしゃしゃ」

「ジャーキーよ！！ありったけのジャーキーを持ってきて！！」

『神様仏様玉犬様！！今度ココに玉犬の銅像を建てよう！』

「緊張感！！それに銅像はやりすぎですよAさん！」

『じゃあ恵のも建てるか』

「いらないです」




即答された。そんなに嫌かお前。どっちにしても金銭的な問題とか時間的な問題とか金銭的な問題とか金銭的な問題とかで難しいとは思うけどさ。



玉犬を撫でている悠仁が、笑いながら恵に向かって話しかけた。




「やっぱ頼りになるな伏黒は。オマエのおかげで人が助かるし、俺も助けられる」

「……………進もう」




ちなみに、悠仁曰く私より恵の方が頼りになると思ってるらしい。「でも逃亡に関してはAの方を頼りにしてるぜ！」と満面の笑みで言われた。逃亡に関してはって……素直に喜びづらいんだが。その部分言う必要あった？？？ねぇ？？？？？

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