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そのままイタリアンのお店へ向かった。
個室でご飯を食べ、車で家まで送ってもらう。
付き合うようになってから、俺たちは数回デートを重ねていた。
２人でたくさんしゃべってたくさん笑って、楽しいし幸せだなって思う。
でも、あの付き合い始めた日に抱き寄せられて以降、一度も慎太郎に触れていなかった。
手をつなぐことさえもない。
考えられる理由は二つ。
一つは、場所がないこと。
仕事場でそういうことをするなんて言語道断、これは慎太郎も同意見だと思う。直接聞いたわけじゃないけど。
かと言って、外ではいつ誰に見られているかわからない。
車内だろうがお店の個室だろうが、万が一誰かに見られでもしたら終わりだ。
そして、二つ目。これはできれば考えたくもないんだけど。
そもそも俺に対してそういう気が起こらない、ということ。
でも慎太郎が俺を想ってくれてることは一緒に過ごしていて伝わってくるし、そうではないと信じたい。
こういうのって、俺からアクションを起こしてもいいものなのかな？
なんて、そんな勇気ないけど。
もやもやと考え事をしていると、慎太郎が運転しながら言う。
「今度、いつ会えそう？」
「明後日は？俺らオフだし俺大学もないよ。」
「じゃ、明後日ね。どこで何しよっかねえ。」
「うち、来る？家族みんな仕事だから気ぃ使わなくていいし。」
少しの下心を悟られないよう、何気ない感じを装って言う。
慎太郎がちらっと俺の方を見る。
流し目かよ、かっこいい。
「いいの？じゃあそうしよっか。」
あっさり受け入れられたことに、ほっと胸をなでおろした。
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りんご(プロフ) - けーた。さん» ありがとうございます！寂しいと言っていただけて嬉しいです。私も緑×黒は好きなペアなので、また書けたらいいなと思ってます。 (2022年2月25日 19時) (
レス) id: eaa5a5859a (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 前作からこちらのお話本当に好きで楽しみに読ませて頂いてました。完結は寂しいですが…最後まで書いて下さりありがとうございました。新作の方も楽しみです。また緑くんとのお話も見れたら嬉しいです^^ (2022年2月25日 8時) (レス) id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2021年12月4日 20時
