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慎太郎と住んでる家に帰りたい。
２人でしゃべって笑ってくっついて時間を過ごしたい。
俺のパワーの源だったんだなって改めて実感している。
慎太郎とは２人で会えてなくて、当たり障りのない会話しかしなくなっていた。
このまま離れていっちゃうのかな。
さみしい。さみしいよ。
仕事でミスしたり嫌なことがあったりしても、家に帰って慎太郎の顔を見れば元気になれたのに。
居候先の京本の家の玄関に入る。
「ただいま…」
「おかえり、北斗。今日俺ご飯作ったから一緒に食べよ。」
「うん、ありがとう。」
食べられるかな。最近ほんとに食欲がわかず、京本に心配かけている。
せっかく作ってくれたんなら、食べなきゃ。
手を洗いながらため息をつく。
手伝うためにキッチンに入ると、京本が俺の顔をじっと見る。
「…北斗、なんかあった？」
「え？」
「仕事でやなことあった？」
「俺そんなわかりやすい？」
「ふふっ、そうだね。」
前もしたっけ、こんな会話。
京本が気付いてくれたのが俺嬉しいのかな、なんか泣けてきた。
「別にたいした事じゃなかったんだけど、いつもより堪える…慎太郎に会いたい。」
「うん。」
「家に帰りたい…」
「うん。全部吐き出しちゃいな。」
京本の肩に頭を乗せ、思いを口にする。
ぐずぐず泣いてる俺の背中を京本がとんとんしてくれる。
もうやだとか、なんでとか、怖いとか、さみしいとか、色々と吐き出す。
京本はただ、うん、うんって聞いてくれた。
「お世話になってるのにごめんね、京本の家が嫌ってわけじゃないよ。」
「わかってるから。もっと俺に甘えてもいいんだよ？俺のが年上なんだから。」
胸を張る京本がなんだかおかしくて、ふっと笑ってしまう。
「年上ってったって半年だけじゃん。」
「…じゃあ先輩！」
「そうですね、尊敬する先輩ですよ。頼りにしてますよ。もっと甘えさせてもらいます。」
「よろしい。」
満足そうにうんうんと頷いている。
いいのかな、今でも十分甘えちゃってると思うんだけど。
そのあと２人で食べたご飯はおいしくて、ちゃんと完食できた。
京本に感謝しなきゃ。
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りんご(プロフ) - けーた。さん» ありがとうございます！寂しいと言っていただけて嬉しいです。私も緑×黒は好きなペアなので、また書けたらいいなと思ってます。 (2022年2月25日 19時) (
レス) id: eaa5a5859a (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 前作からこちらのお話本当に好きで楽しみに読ませて頂いてました。完結は寂しいですが…最後まで書いて下さりありがとうございました。新作の方も楽しみです。また緑くんとのお話も見れたら嬉しいです^^ (2022年2月25日 8時) (レス) id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2021年12月4日 20時
