負けず嫌いの君。【黄】

第9話 ページ29

『……お母さん、今度、三者面談なんだけど…。』

母「あぁ、分かったわ。」


ーーー

私はよくよく考えると、受験生なのだ。

進路も、目標も定まっていない私にとっては地獄のようだ。





「進路ね〜私は、メイク開発に携われるようになりたい笑まだ遠い未来だけど。」

「うちは……漫画家かな…だから、日本一の芸術大目指そうかなって感じ。」



『そっか〜凄いね二人とも笑』

二人の目は、キラキラ輝いていた。

私にも、その瞬間がほしいなぁ…





「そんなことないよ。ほら、回りの人たちにも聞いてきたら？沢山職業が選べたりするかも！」



ーー

『で、るぅとはどうなの？』

るぅと「えっ……まぁ、スーパーヒーローってとこ
　 かな。」


『ﾁｯ』

押さえきれなかった。

あんなあざてぇぶりっ子が出来るか！！


るぅと「まぁ…秘密ってとこ〜僕もあんまり決まってない〜」


嘘つけ。

本当は沢山希望持ってるくせに…！

私よりなんかはぐんぐん良い未来を描いているのに…。


るぅと「まぁ、Aに進路希望が無いから急いで
　 るんだろうけど、笑焦る必要ないよ。」

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