負けず嫌いの君。【黄】

第8話 ページ25

図書館に行くと、やはりあいつ(るぅと)はいた。


私は隣に座って対話を試みる


『ねぇ、一ノ瀬さんとハチマキ交換した？』

るぅと「……？別に。交換してないけど…？」

『ふん。そーですか。』




いつもと違って、あっちからぐいぐい来るはずだったのに、今日は逆の立場だ。

1ターンくらいで会話が終わるのはちょっと珍しい感じも…しなくもない。



ーーー

るぅとside

今日はあまり気が乗らなかった。


体育祭が終わってから、二人三脚を経てAとの関係も仲良くなるかと思えば、そうは行っていない


図書館で一緒に勉強したけど、、

実際僕から話しかけた会話が0だった。


ヤバい……このままじゃマジで嫌われちゃうよな…


るぅと「あ、そうだ。」

ふと思いだし鞄から取り出したのは、佐藤のハチマキだった。
※佐藤さんは前話よく出ていたAの友達！



Aの家の前に落ちていたのを拾ったままだった。





ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


「はーい。」

るぅと「あ、どうも。これ。」


ありがとーといって受け取る彼女は、あっと思い出したかのように叫んだ



「お前何さふざけたことしてんの？」


るぅと「別に。」







.




「あれが恋愛相談してきた奴の行動かよ……！」

〜〜〜→←〜〜〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す