負けず嫌いの君。【黄】

〜〜〜 ページ16

ドアを開けてダダダと階段を上がってくる音が聞こえた


るぅと「来ちゃった……！」

『何で来るの？不法侵入……！』


るぅと「Aの家の隠し鍵の場所知ってたから」

てへぺろと笑う彼。

てへぺろじゃねぇよ。←

『ﾊｧ…帰ってください。』


るぅと「そんなこと言わないでさ、ほら、
　 ビタミンドリンクと、お粥と、ミルクパン
　 気が向いたら食べて。」

『…あ、ありがと。』






……







るぅと「……あ、寝て寝て？」

寝てなかったの？と驚いた顔で言われる

『普通寝れないでしょ…』


るぅと「じゃぁ子守唄歌ってあげる。」

『あ、え、遠慮しとくかな。』

るぅと「酷い……」

『ねぇ帰って？』


起き上がる私を慰めながら、ベッドに戻された

でも、るぅとが来る前と後では、具合の良さが全然違う


なんでこれくらいの体調不良で看病されなきゃいけないんだ……



るぅと「どうせさ、三奈さんにストレスたまってる
　 んでしょ？」
　 ※三奈さん=Aのお母さん

ベッドをポンと叩いて問いかけてくる

『……どうかな。』

るぅと「テスト明けてさ、もうそろそろかな〜って
　 思ってたんだよね」


まさに私の体調が崩れることを予測していたような言い様

『なんでそう言い切れんの？』

るぅと「ちっちゃい時からずっと一緒なんだもん。
　 それくらいわかるでしょ

フィーリングフィーリング！」

『キモい……』

るぅと「酷い……でも、結局そう言うことでしょ」




『___________』

ーーー

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