負けず嫌いの君。【黄】

第6話 ページ15

『ｹﾞﾎｯ ｹﾎｯ……』

吐き気が混み上がってきて、結局戻してしまった。


『ｹﾎｯ…うぅｯ…________』


ーーーー
ﾋﾟﾋﾟ ﾋﾟﾋﾟﾖ


トイレの便器の上で目覚めた。

昨日、あのまま気を失って寝てしまったらしい。


吐き気はもう収まっていて、

でも、気だるさは変わらず熱が出ていて今日は学
校を休むことにした。
ーー

『はぁ……』

布団のなかで、壁を一点見つめる。

呼吸が浅く、頭がじんじんする。

吐き気はしないけど、気持ち悪い。


『ぁあもうぅ……』

得体の知れないむず痒さが襲ってくる。



枕で自分の頭を押し潰す

すると枕越しの耳に、メールの着信音が入った。

るぅと大丈夫?

皆勤賞の私の休みの知らせを聞いてビックリしたのか、クラスメイト数名からメールが届いて、

この中にるぅともいた。


A平気だよ。お勉強頑張って。

るぅと今日プリントわたすから、5時くらいに鍵開けといて。

A何で?別に来なくて良いよ。


授業が始まってしまったのか、それからるぅとからの連絡は無かった。

Aえ?え?本当に来るの?
ーーー

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

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