負けず嫌いの君。【黄】

〜〜〜 ページ13

『じゃぁ、私はこれくらいで。』

10分くらい話してイスから立ち上がろうとする


るぅと母「なぁに今日はご飯食べてくんじゃない
　 の？」

まだ名残惜しいのか、栄子さんがそれを阻止させにきた

『いや、まぁこの後図書館寄ってこうと思ったから』




るぅと母「もう外真っ暗よ？」


外を見ると確かにもう日は落ちていて真っ暗だった。

図書館はしまっている時間帯だ。

このままこの家に留まるか、家に帰るか。

『じ、じゃぁ、食べてこうかな』
ーー



で、なんでこの人と待っていなきゃいけないんだ。

少女漫画かよと心のなかでぶつぶつ言いながら、白色のカーペットの上に正座する。


男子の癖に、可愛らしい部屋に住みやがって。


るぅと「何か飲み物いる？」

『いらない。』


るぅと「なんでそんなに冷たいんだよ？」

いつものことだけど、確かに今日はノってない。


『別に。』

昔はここ一面におもちゃを並べて仲良く遊んでたはずなのに、

今はその欠片すら感じれない。

一週回って面白いまであるけど、やはり気分はのらないまま


るぅと「僕の勉強机使って良いよ。僕こっちで勉強
　 する」

『ありがと。』

ーー

るぅと母「るぅちゃーん？ちょっとこっち来てくれ
　 るー？」

るぅと「分かったー」


静かだった部屋からるぅとがいなくなると、下の階から、楽しく笑っているような声が聞こえてきた。

栄子さんが何かをこぼしたらしい。


そんなことは気にせず、集中しようと思ったけど、出来なかった

何故か体調が悪い気がして、落ち着けなかった。

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