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第1話 ページ1

キーンコーンカーンコーン

朝の予鈴がなり、廊下にいた人たちは一斉に教室に入って席につく。

しかしまだHRまでは静かにはならなそうだった。

呆れて本を読んでいると、隣から声が聞こえた。


るぅと「おはよう。」


私の嫌いな……いや、天敵。

そう、るぅとが私に挨拶をしてきたのだ。


ふんと私はそっぽを向き、また読書をし始める。

るぅと「ねぇ、無視しないでよ。おはよう。」


肩をゆすり、しつこく話しかけてくることに苛立ちを覚えて頭を掻いて、応える

『……おはよ。何?』

るぅと「そんなに強く言わなくてもいいじゃん……」

『えっ?ごめん……ね?なに?』

予想以上にしょんぼりする彼にびっくりして、慌てて慰めた


るぅと「今日ミルクパン買えたんだ!」



『は?えっ?もう朝なかったじゃん!』

私に輝くミルクパンを見せつけてくる

ミルクパンというのは、私と彼の大好物であり、その他大勢の生徒の好物でもある。

各コンビニにて販売されていて、大人気商品うえ即完売になってしまうもの。

今日だって朝7時にでたって間に合わなかった。


『るぅちゃんばっかずるい……!!』

私がそう言ってまたそっぽをむくと、奴は笑って、

るぅと「そうじゃない。今日は、2人で半分こしよって。」

幻聴かと思った。

確かに、今週はずっと二人ともミルクパンロスで飢えていた。

だから、彼の行動は今回は認めざるをえなかったかもしれない。
ーーー

「はい、50m走測るから出席順に並んで〜」



『絶対勝つ。』

るぅと「どうかな。」

各クラス2人ずつ測る。

だから嫌でもいつも2人ずつとなるとこいつと一緒になってしまう。

下ろしていた髪をくくり、ぎゅっとしめた。

ヨーイ ドン



「るぅと6.2!A6.8!」


るぅと「今回も僕の勝ちだね」

『くっっっっそ……はぁ、はぁ…… 』

自身溢れた背中を追いかけるように歩き出す

悔しさのあまり胸がむずむずしだした。

『あぁあぁあ!もう!』

るぅと「ほら、いじけないんだよ」

彼のどや顔にまたいらっときてしまった。

〜〜〜→



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ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。(プロフ) - さかなさん» ですよね!いや、でもそんなにかっこいいやつとか、かわいいやつ居ないし...。なんかかわいーなって子なら二人いるけど!? (8月31日 21時) (レス) id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。さん» 分かります笑 (8月31日 21時) (レス) id: defad0f862 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。(プロフ) - るぅちゃんかっけ〜!こういうのされてみたいです。 (8月31日 20時) (レス) @page32 id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。(プロフ) - さかなさん» いえ。 (8月31日 20時) (レス) id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - ゆぴさん» 本当ですか?!ありがとうございます(/▽\)♪照れちゃうな…笑 土日とかに多めに更新します!ナルベク (8月31日 16時) (レス) id: defad0f862 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さかな | 作成日時:2023年6月18日 3時

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