あなたの瞳は魔法のようだ

男子side ページ25

若「なあ、明日どこ行く？」

上「お前何にも決めてねーのかよ。」

若「あー、決めてない！」

小「そこは認めるんだ。」

黒「でも、ここらへん田舎だから行く場所全然ないね。」

翼「どうしてここに決めたの？」

若「それは、アーヤが少しは楽になるかなーと思って。」

上「それどういう意味だよ。」

若「アーヤのお父さんの命日って父の日、つまり明日なんだよ。だからこういうなにもないところで自然に囲まれてるところにいたほうがいいかなと思って。最初は福島のもっと都会ら辺をって考えてたんだけどアーヤのお父さんのこと知ってここにしたんだよ。俺だって何にも考えずにここを選ぶわけないだろ！」

黒「なるほどね。若武先生も思いやりっていうのがあるとは。」

若「俺のだってあるは！！」

翼「でも、なんで命日しってんの？」

若「え！？そりゃー、アーヤに教えてもらったからだよ！」

翼「ふ〜〜ん。(なんか怪しいな〜。やっぱり若武とアーヤ、いずれなっちゃいそう。)」

若「なんだその人を疑う目つきは！」

黒「まあまあ、そんなに熱くならないほうがいいぜ。」

小「アーヤ、大丈夫かな。」

上「大丈夫だろ。立花だってずっとこのままじゃダメだってことくらいわかってると思うし。」

黒「でも、アーヤの傷は深いよ。そんな簡単に塞がるようなものじゃない。」

小「もう、どうにもならないことだもんね。」

全「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ドア「ガラガラ。」

彩「みんな、夕食できたよ。」

暗い夜の悲しい思い→←畑仕事終了

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