あなたの瞳は魔法のようだ

アーヤのお父さんの死因 ページ19

若武side

真面目で頼りになるやつ。

性格もアーヤとそっくりだな。

お父さんはどんな病気になってしまったんだろう。

聞きずらいけど聞いてみるか。

若「あの、聞きずらいんですが彩さんのお父さんはどんな病気にかかってしまったんですか？」

男子-若(それは聞いちゃダメだろ/でしょ。)

じ「気になるか？」

若「はい。」

じ「特別に教えてやろう。確か、心血管疾患だったな。」

シンケツカンシッカン？

なんだそれ？

聞いたことないぞ。

若「おい、上杉。どんな病気なんだ？」

上「は〜〜、手間がかかるやつだな。心血管疾患っていうのは心臓の血管が硬くなり、十分な血液が筋肉にいきわたらず心痛が起こる。そして血管の内側にたまったコレステロールが固まり完全に血管を塞いでしまうとその先の筋肉に酸素が届かず最後には細胞が死んでしまう病状だ。死亡率は大体50％。500人に1人の割合だ。」

50％か。

じ「お前さん、詳しいな。」

上「俺の両親が医者なんです。」

じ「そうだったのか。」

それにしても神様は意地悪だな。

アーヤのお父さんを病気にするとは。



運命は変えられない。

明日はどんな一日になるかわからない。

人生というものは必ず最初があって必ず最後がある。

その最後はわからない。

ずっと先かもしれないし明日かもしれない。

人生の最後はその時にならないとわからないものだ。

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