あなたの瞳は魔法のようだ

アーヤのお父さんのこと ページ18

若武side

おじいさんはアーヤが出ていった後、俺達の正面に座った。

じ「君たちは彩とどこで知り合ったんだ？」

若「俺たちが通ってる塾でです。」

じ「なるほど。」

なんでそんなこと聞くんだ？

じ「単刀直入に聞くが君たちは彩のことをどう思ってるんだ？」

どう思ってるかって。

好きにきまってるだろ。

男子「好きです。」

ハモった！

じ「友達としてか？一人の女の子としてか？」

男子「一人の女の子としてです。」

またもやハモった！

じ「もし、単純な気持ちなら彩は渡さない。佑樹(漢字、間違ってるかも。by作者)は父親が亡くなったときは中１で病気のことも納得して覚悟していて、奈子はまだ物心付いていなかったから一番悲しんだのは彩だったんだ。」

まだ小２だもんな。

じ「わしと妻も彩の向こうの祖父と祖母も一番彩を心配してるんだ。わしらができることを精一杯してきた。もう彩には父親のことで悲しませたくない。幸せになってほしい。だから、遊び程度で彩を好きになったのならわしは彩の祖父として、彩を渡しない。」

孫思いの優しいおじいさんだな。

若「心配しなくていいですよ。俺たちは彩さんのことをちゃんと知った上で好きになったんですから。」

じ「そうか。彩も意外とモテてるな。まあ、彩は父親似だからな。」

黒「あの、彩さんのお父さんの写真ってありますか？」

じ「ああ、もちろん。ちょっと待ってろ。アルバムがあったはずだ。」

おじいさんは後ろの戸棚を開けてがさごそしている。

上「黒木。何変なこと頼んでるんだよ。(ヒソ」

黒「だって見てみたいじゃん。(ヒソ」

翼「見てみたいのはアーヤの幼い頃の写真じゃないの？(ヒソ」

黒「ｗｗｗｗバレちゃった？(ヒソ」

若「テメー、きたねーぞ！(ヒソ」

黒「嘘だよ、嘘(ヒソ」

小「でも、アーヤの小さい頃、見てみたいな。(ヒソ」

若「た、確かに。(ヒソ」

じ「ほら、これだ。」

持ってきたのは少し古びたアルバムだった。

そして開いたページにはアーヤの七五三のときに撮った写真があった。

その横にはアーヤのお母さんとお父さんがいた。

すごく似てる。

特にあの可愛らしい大きな瞳が。

それにしてもお父さんもかっこいいな。

顔が綺麗に整えられている。

じ「あいつはどんなことにも真面目ですごく頼りになるやつだったよ。」

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