あなたの瞳は魔法のようだ

集合 ページ2

もうすぐ父の日が近ずいて来る。

私、この時期になると、どうしてもお父さんのことを思い出しちゃうの。

お父さんの優しい笑顔、よく抱っこしてもらった太い腕、そしてお父さんの大きな背中。

お父さんの全てが私の頭によみがえってきて無意識に涙が溢れる。

小2の時からその繰り返し。

私、あの頃と何にも変わってないな。

私が自分の部屋にいると電話が鳴った。

今日は私以外誰も家にいないから私は一階に降りて受話器を取った。

彩「はい、立花です。」

小「アーヤ、僕だよ。小塚。」

彩「小塚君、どうしたの？」

小「若武から集合がかかって今日、秀明のカフェテリアに集合だって。アーヤ来れる？」

彩「うん。行けるよ。」

小「良かった。じゃあ、また秀明ででね。」

はあ〜〜、集合か、

本当は行きたくないんだけど事件かもしれないから行かないと。

私は自分の部屋にある事件ノートを秀明のカバンの中に入れてから学校に向かった。

久しぶりの集合だからいつもはワクワクしてたまらないんでけど今日はこんな元気も出ず、ぼーっと歩いて、ぼーっと授業を受けて、ぼーっと秀明に向かう。


そして秀明の授業が終わりカフェテリアに向かった。

今日からゴールデンウィークだから秀明が早く終わったんだ。

私は元気が出ず、歩いて階段を登った。

やっとのこと、カフェテリアに着いてドアを開けた。

若「アーヤ、遅いぞ。」

彩「ごめん。」

私はみんなが座っているテーブルの空いている席に座った。

遅れたのはこんな時に若武が集合かけたせいなんだからね！

心の中で若武にぐちをたたいた。

上「それより、集合をかけた理由は。」

上杉君、完全に呆れてる。

あはははは。

若「それは、あさってから5日間、福島に旅行をしにいこうと思ってる。」

は？

旅行？

あさってから？

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