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『え、なんですかそれ。初耳です』
聞いたことの無い真実に思わず耳を疑った
というか今思えば
剛典君がどうして私に声をかけてきたのか
それすらも私は知らないし
確かあの時
気づいたら後ろにいて
気づいたら私は寝てて
気づいたら家の中にいて
『(ほんとに何があったんだ･･･？)』
私達の出逢いを語るには
あまりにも曖昧なことが多すぎる
そんなこんなで話に夢中になっていた私は
人が入ってきたことに気づかず
カツキ｢噂をすれば｣
カツキさんの言葉で振り返った先
マフラーと帽子でほとんど隠れているけれど
それが誰かなんてすぐに分かった
岩田｢お疲れ様っす｣
カツキ｢お疲れ。寒いしホットにする？｣
岩田｢んや、ロックで｣
私のグラスをチラッとみては
同じロックを頼んだ彼は隣へと腰掛け
さり気ないその仕草に一瞬遅れたが
ギョッと目を見開く
『なにしてんの』
岩田｢普通に仕事終わりに飲みにですよ｣
『お疲れ様』
岩田｢うん、Aも｣
『･･･じゃなくて！！』
平然とした様子の彼に私ばかりが焦ってる
あれだけ外で会わないようにしてたのに
いくらお客さんがいないとはいえ
飲み屋なんて危ないに決まってる
そう思い先に帰ろうと席を立とうとした私を
宥めたのはお隣ではなくまさかのカツキさんだった
カツキ｢まぁまぁそう焦らず
丁度いいじゃん。あの日のこと聞けるチャンスだよ｣
『別にここじゃなくてもいいですよ！』
カツキ｢そう？どうせならゆかりの土地で聞いた方が風情あるじゃん｣
『そんなのいいですって』
風情とか言ってる前に伝票を下さい
なんて。そんな私の願いは儚くも届かず
カードを受け取って貰えなきゃ会計も出来ない
『カツキさぁぁん』
カツキ｢んー｣
『もう無駄に色気のある顔やめてください』
カツキ｢あれ、それはNGじゃない？｣
岩田｢･･････｣
さっきまでノリでつい口からでた言葉
恐る恐る隣を見るも
無言でお酒を飲んでるその姿がむしろ怖いです
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Lin(プロフ) - かいさん» とてもノロマな更新だったのに最後までお付き合いいただけてとても嬉しいです！ありがとうございます^^* (2021年3月2日 2時) (
レス) id: fb6a746be0 (このIDを非表示/違反報告)
かい - ずっと読まさせてもらってました！完結おめでとうございます！！すごく面白かったです！！ (2021年1月22日 0時) (レス) id: 9acab95810 (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます！！ 中々遅めの更新ですが、ご期待に添えるよう頑張ります^^* (2020年12月21日 4時) (レス) id: fb6a746be0 (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - まさかの展開！笑 続きが楽しみです(￣▽￣) (2020年12月18日 12時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
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