脱蛙化現象契約3【岩田剛典】

138 ページ42

→








自分自身が放ったワガママを少し恥じるも


むしろ楽しそうに了承してくれた剛典君





要望通りしっかりと私を抱き上げては


わずか数十メートルの距離を

まるで割れ物を扱うかのように運ばれて



ベットの上に置かれた途端つい笑ってしまう



















岩田｢何笑ってんだよ｣



















そう言って笑ってる剛典君の顔は

少し余裕が無いようにも見えたけれど



近づく距離に目を瞑ってしまい、真意はわからず




唇がそっと触れあった

















岩田｢冷たいし、甘い･････」


『アイス食べてたからね･･･』


















この笑顔はきっと

お互い照れくさいのを紛らわすため





5ヶ月目にしてなんだかんだ初めてだったキスは

忘れられない印象になりそうだ






少ししてふと、笑いが止んだ途端

再度吸い寄せられた


















『･･･ん･･････ｯ』



















何度も角度を変えては行われるソレに

たまに漏れてしまう自分の声




男としては声が聞けるというのは

まぁ、嬉しいことなわけなんだが


















岩田｢(流石に早すぎんだろ･･･。)｣



















既に反応している自身に気づき思わず苦笑い





そんなことなんて気づきもしない私は



するりと侵入してきた手に身をよじらすも

その手は何がするわけでもなく左胸の上で留まった



















岩田｢すげぇ｣


『？』


岩田｢Aの心臓めっちゃバクバクしてる｣


『･･･言わないでよ。そういうのは』




岩田｢ﾌﾊｯ･･･かわいい。｣

『〜〜ｯ』



















経験値の多さだろうか



無駄な動作なくホックを外され

仕草の一つ一つに色気があって


もう･･･、



















『や、やっぱ別の日にしない？』


岩田｢ここまで来て生殺しは拷問すぎでしょ｣


『でも、なんか、ちょっと･･････んｯ』



















｢心臓が持ちそうにない｣

と、放とうとした言葉は



先程より激しく荒らされる口内に塞がれ言えずじまい



















岩田｢脱がすよ｣



















ノーを言わせぬ圧に

私はもう頷くことしか出来ず





その日、私達は初めて繋がった。

139 岩田side→←137

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す