脱蛙化現象契約3【岩田剛典】

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『その話はもういいよぉ』



















終わる気配のない話題に

自ら終止符を打とうと声をあげれば



｢いくない！｣と、一蹴りされてしまう




なんでこの人はここまで必死なのか

むしろその疑問の方が気になってきちゃったよ






そんな私に桜は今日何度目かのため息を吐いて



















桜｢もうまどろっこしいことはなし

ぶっちゃけ言わせて貰うとね｣


『？』




桜｢5ヶ月も我慢させるとかどんな鬼畜な彼女よ。僧侶にでも仕立てあげたいわけ？？｣


『･･････』



















きっとこれが本当に言いたかったことなのだろう



グサリと言われた言葉に対し

いつもなら何時でも進んでいた酒がやっと止まった



















桜｢一度襲った時点であんたのことをそうゆう目で見てるってことでしょ




なのに当の本人はそんなこと忘れたように

平然と居座って、平然と隣で寝て




そんな拷問

彼のこと考えたら可哀想すぎだっての｣



















何も言えなくなった



そりゃ何も考えず過ごしてたわけじゃないけど



剛典君なら大丈夫かな？

なんて、甘えてたのは事実だ





蛙化現象もHSPも家族のことも

仕事だって受け入れてくれてるのに





私はいつだって自分のワガママを通してばかりで



















桜｢少しづつでいいから

貰った分返せるようにならなきゃ



いつまで経ってもあんたは変われないよ？｣


















眉を下げながら心配そうに紡がれる言葉が

私の為を想って言ってくれたことなのは分かってる






間違ってることは間違ってると

いつだって私を律してくれる存在





桜がいたから私は自分を崩さずいられたんだ



















『･･･今日、10時解散でいい？』


桜｢もう30分巻で｣


『(笑)お願いします！』



















せっかくの心友からのアドバイス

有言実行は早い方がいいよね･･･？

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