脱蛙化現象契約3【岩田剛典】

133 椎名sideーライブ後編ー ページ37

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桜｢あんた達ほんとに進展ないんだね｣



















｢むしろ悪化したんじゃない？｣

なんていいながらお好み焼きを頬張る桜に


なんとも言えず言葉を失う





ちなみに当然彼は置いてきて

しっかりと二人きりの女子会だ


















桜｢ちょっと黙りこまないでよ｣


『だって事実なんだもん。』


桜｢え、まって




･･････まさかまだしてないの？｣


『･･････』



















突然の下ネタに頬を紅めるわけでもなく

無言でグラスを飲み干す私


それが肯定であることは歴然だった





そんな反応に桜はため息を吐いて


















桜｢あんた達何ヶ月経ったのよ｣


『5ヶ月』


桜｢成人超えた男女が何してんだか｣


『いいじゃん。純愛』


桜｢そんなもんはただの幻想

結婚するなら相性とかあるんだし早めに知っといて損は無いよ？｣



















｢てかもう遅めだけど｣

なんて付け足された言葉に異論はない




でも、うーん･･･、


















『結婚･･･、するか？』



















自分の言葉なのに疑問だらけ



確かに半同棲みたいな形で生活してるけど


その一言だけはいまいちピンとこないんだよね



















『私まだ20歳だし』


桜｢向こうはもうその年齢でしょ｣


『まぁ、』


桜｢それに結婚したら安泰よ？｣


『一人で充分稼いでるしなぁ』


















生活費は払えてるし

貯金も同年代に比べたら多い方だと思う



てなると今のままでも当面は満足なわけで





もう何を言っても納得はしないだろうと判断したのか

お手上げといった様子で両手を上げた桜



















桜｢分かった分かった

じゃあその話は置いといて｣


『そうしよう』


桜｢せめてやっときな？｣


『(振り出しに戻ってんじゃん)』

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