脱蛙化現象契約3【岩田剛典】

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岩田｢100%俺の非で嫌な思いをさせたまま謝れていない子がいて


時間経っちゃったし今更なんて言ったらいいのかなぁ




って。なんか女々しい悩みですいません｣


















我ながら馬鹿げてる質問だ


こんなの相談せずとも自分で解決すべきなのに





それでも真剣に悩んでくれてる姿を見たら

やっぱなかったことになんて出来そうになくて




｢そうですねぇ｣

と、数秒後に発せられた声に耳を傾ける



















「まずは素直に謝ること

で、その後にそうなった理由を伝える」


岩田｢理由･･･、か」


「根本を知ってると知らないじゃ全然違いますもの」


岩田｢あー。んー。やっぱそうですよね」


「なにか話しずらい内容なんですか？」


岩田｢どちらかといえば･･･？


拒否られるかもとか考えてビビってます｣


















苦笑気味に答えた俺に対して

少し驚いた顔をして


次第に頬を緩ませて笑い出す女の子



















岩田｢やっぱ気持ち悪いですよね｣


「いやいや！そうじゃないんです！

そこまで真剣に考えられる程の相手がいるなんて素敵だなぁ。って思って！





でもだったら尚更

取り繕ったモノじゃいけませんね




言えなかったしこりは

日に日に膨れ上がって


いつか、何かのきっかけで再発しちゃいますもん




この先も一緒にいたいと願う相手に

ずっとモヤモヤしっぱなしって辛くないですか？」


岩田｢確かにそれはキツイ、かも｣


















ただでさえ曖昧な関係なのに

これ以上濁す事が増えてしまったら


何も信用できなくなっちゃいそう



















「お互い何も言えない秘密を持つのはNG

言えないことは言えないと伝えること！


もしそれを相手が理解してくれなかったら、私なら即切ります」


岩田｢それは急すぎません？(笑)｣


「人類は何十億人もいるんですよ？

自分を理解してくれる人を大切にした方がいいじゃないですか」


岩田｢バッサリしてるなぁ｣


















どちらかといえばこの子はAタイプで


だからこそ話せたし

自分の中で気持ちの整理が着いた気がする


















岩田｢ありがと。すげぇ楽になった｣


「お役に立ててなにより。お酒濃くしときます？」


岩田｢それは勘弁で(笑)｣

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