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心の中で悪態ついて

不機嫌オーラ全開にして


必死に感情を押さえ込んでるのに

あの声を聞くだけで全てが揺らいでしまいそうになる





だって推しだもん!好きだもん!

こんな数十センチの距離にいたらそりゃ・・・


















『心臓バクバクだよ


緊張で死んじゃう。めちゃいい匂いするし』


















さっきとは真逆の態度に


「何言ってるんだこいつ」

と、でも言いたげな視線が送られてくる




そんなの自分が一番分かんないくらいだ


















桜「つまりは何。その態度は愛情の裏返しってわけ?」


『そんな大層なもんじゃないよ!!!』


桜「めんどくさぁぁ」



















それは自分が一番自覚しております



















『せっかくのプライベートくらい

仕事を忘れて過ごして貰いたいじゃん』





「へぇ」



















呟いた私の一言に反応したのはまさかの声


恐る恐る振り返れば

ニヤニヤ顔の臣くんが立っていた



















登坂「めっちゃ俺のこと好きじゃん」


『ちがっ、』


登坂「うの?」


『〜〜ッわないけど・・・!』


















強制尋問みたいなものだ


こんなに真っ直ぐと視線を向けられて

堂々と嘘を突き通せるわけが無い



















登坂「Aちゃんってもしかしてツンデレ?」


『それは断固として否定します』


桜「無駄に気遣い上手なだけですよ。不器用なだけで」


『うっ』


















確かにさっきの態度は我ながら微妙だったと思うけど


















登坂「いいのに。普通で」


『ダメですよ!!』


登坂「なんで?」


『私、登坂さん思ってる以上に重めなファンですよ?


心の中では普通に臣くんって呼んでるし

めちゃめちゃ騒ぎまくってるし



なんなら・・・』


登坂「?」


『いえ。なんでも』



















「抱かれたいと思ってた」


この言葉は流石に辞めておこう


















『とにかく!!

いつか嫌な思いをさせてしまう前に関わることを辞退したいです!』


登坂「それは無理でしょ」


『なぜ?』


登坂「岩ちゃんとも関わってるから」


『それは別件じゃん・・・。』


登坂「それに俺。ファンサいい方だよ?」



















もう無理

この人には何を言っても通じないみたい





ていうか・・・、カッコよすぎて太刀打ち出来ない

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Lin(プロフ) - かいさん» とてもノロマな更新だったのに最後までお付き合いいただけてとても嬉しいです!ありがとうございます^^* (2021年3月2日 2時) (レス) id: fb6a746be0 (このIDを非表示/違反報告)
かい - ずっと読まさせてもらってました!完結おめでとうございます!!すごく面白かったです!! (2021年1月22日 0時) (レス) id: 9acab95810 (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます!! 中々遅めの更新ですが、ご期待に添えるよう頑張ります^^* (2020年12月21日 4時) (レス) id: fb6a746be0 (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - まさかの展開!笑 続きが楽しみです( ̄▽ ̄) (2020年12月18日 12時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lin | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年12月15日 17時

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