脱蛙化現象契約3【岩田剛典】

99 ページ3

→









「人生一度きりDREAM掴みたいから今！」



















自分達の楽曲を歌うおじ様達を横目に

なんとも言えない気持ちになりながら




食事後に連れてこられたのは夜の街



















「ウィスキーでよかったですか？」


岩田｢あ、薄めで｣


「？珍しいですね」


岩田｢今ちょっと酒控えてて｣


















先日の件以来

酒を飲む機会があっても気をつけるようにしてる





付き合いとはいえ

出来上がってるお偉いさん達はどうせ気づかないし

















「前来て頂いたのは半年前でしたっけ？」


岩田｢えっ、もうそんなんになりますか｣


「えぇ。すごく盛り上がってたんでよく覚えてます」


















こうやって女の子と話してると

余計にAに会いたくなってくるなんて


やっぱり俺は末期だな


















岩田｢(あー、今すぐ帰って電話してぇ)｣



















早く終わんないかな、飲み会

なんて。他のことを考えながら飲む酒は対して美味くもないし




唯一の救いは

隣に着く女の子がおしとやかな子だという点




キャピキャピ系なんて来られたら

ノリについていける自信がまるでない




















「何か悩み事でも？」


岩田｢え？｣


「心ここに在らずって感じがしたので」


岩田｢あー･･･、俺そんな顔にでてたかな｣


「少し。隣にいるのにショックだなぁ」


岩田｢ごめん！そういうつもりじゃないんだけど｣


「ふふっ冗談ですよ(笑)」


















｢よかったら聞きますよ｣なんて


流石は夜の女の方。察しがいい






ここは芸能関係ご用足しで

しっかりしているお店だから


情報が外に漏れる心配はないし







そう思ったら今にも溢れそうな感情を

誰かに聞いて欲しくて



ゆっくりと口を開いていた

100→←98 岩田sideー接待編ー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す