脱蛙化現象契約3【岩田剛典】

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解散して直ぐに向かった先は

少し久しぶりの彼の家




相変わらず女子力高めな

ラベンダーの匂いのする部屋に迎えいれられ




ソファに座って早々に口を開いた



















『さっきは態度悪くてごめん』


















いくらバレちゃいけないからって


あれは従業員としても

お客様にする態度ではなかったことを反省



















岩田｢こっちこそ余計なこと言ってごめん｣


『いや、いいの

ああいう仕事をしてるって言わなかったのは私の方だし』



















｢隠してたつもりはなかったんだけどね｣

なんてのは後付だ



聞かれなければ

率先的に言うつもりもなかった



















『でも、丁度よかった



芸能界はイメージ商売


もし私なんかと報道でもされたら

岩ちゃんまで巻き添え食らっちゃうと思うから




これを機に色々考えた方がいいかもね』


















いくら時代が変わったからといって

偏見を持たれやすい職業であることに違いはない



これ以上障害があっても面倒だろうし

改めて見直す時間を作って損は無いだろう







そんな私の言葉に彼は少し顔をゆがめて



















岩田｢それは別れるってこと？｣


『そういう意見も視野にあった方がいいかもってこと』




岩田｢･･･この前の件も関係してる？｣



















避けては通れない話題なことは分かってたけど


あまりにもストレートで思わず面食らってしまう



















岩田｢あの時は正直理性を失ってて

すげぇ今更だけど謝る。ごめん｣


『それは別に気にしてない』


岩田｢ほんと？｣


『うん。男だし仕方ないよ

そういうもんなんでしょう？』


岩田｢･･･。｣



















その顔が嘘を言ってないことは分かるものの



一番気にしていたところを

案外簡単に片付けられてしまい


今度は謝った本人が驚いている



















岩田｢一応俺30超えてるからね

そりゃ欲がないって言ったら嘘になるけど


抑えることくらいできるよ」


『･･･へぇ』


岩田｢信憑性がないのは分かってます。



でも、もしそれでAが離れてくなら

もう二度としない。誓って言う｣

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