脱蛙化現象契約２【岩田剛典】

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岩田｢俺と一緒に住もう｣


『え？』


















突然の発言に驚きつつも

取り敢えず手の中のものを見てみれば



それがどこかの鍵であることに気づく








恐らく話の流れ的に

彼の自宅のものなのだろう


















『あ、っと私、人とずっと一緒にいるのは･･･』


岩田｢分かってる｣


















あまりの衝撃でしどろもどろになりつつも




微かに残る冷静さが

自身の自己分析をした結果、無理だと判断







第一そんなことは剛典君も知ってるはずなのに



















岩田｢リハビリ的な？


ここを解約する必要は無い

週に数回。自分に無理の無い程度で




遊びに来る感覚でいいんだ｣



















私の困惑が伝わったのか

説明をしてくれたものの



相も変わらず意図が分からない

















『どうして急に･･･？』
















今までは私の家に来るだけで

自分の家に招き入れるようなことはなかった




そこに異論も違和感もなかったのに







やっと口に出来た疑問に彼は少し笑って



















岩田｢帰る家。待つ人がいる家



それがあることは

すげぇ嬉しいことなんだって



Aに知ってて欲しい





そんで

そんな場所が俺であって欲しい｣


















はにかみながら言われた言葉に

胸がじわじわと暖かみを帯びていって





眉を下げながら


｢引いた？｣なんて問いかけてくる彼に

全力で首を横に振って否定する


















『嬉しい･･･、です』


















彼は芸能人で

本来なら私が関わることのない雲の上の存在


夢のまた夢みたいな話だ





一体前世でどんな徳を積み込んだら

こんな奇跡を味わえるんだろう


















岩田｢じゃあ早速明日･･･｣


『は、ちょっと』


岩田｢･･･明後日？｣


『も、無理なので

名古屋戻ってきてからで』


岩田｢再来週！？遠っっ｣




『落ち着いてからでお願いします』


















私の意見に対し

険しい顔をしながらも渋々了承



















『(楽しみだなぁ)』


















柄にもなくウキウキしている気持ちは

バレないようにそっとしまい込んだ

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