脱蛙化現象契約【岩田剛典】

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岩田｢そっちが急に褒めるから！｣


















褒めたら逆ギレされました

世界で最も人も傷つけない怒りです

















『前々からずっと思ってましたよ』


岩田｢それっていつ？｣


『6年前？ディアシスター見てた頃』


岩田｢まじで？｣


『嘘ついてどうするんですか

ハチ一番好きでしたもん。毎週楽しみに見てましたよ』

















ワイルドヒーローズ、ハイロー、砂の塔、シャーロック


こうやって考えるとドラマも案外見てるし



隣に座ってるのがその岩ちゃんだなんて

未だ現実逃避してる心が大多数で実感無いけど


















岩田｢すげぇ嬉しい｣
















今まで色んな人にたくさん褒めて貰っただろうに

照れたようにはにかむ岩ちゃんに


こっちの心までポカポカしてしまう



















岩田｢例えLDH内では人気がなくとも

俳優業を好きでいてくれてるならそれでいいや｣


『(また掘り返した)』


岩田｢あ、でも2番目の推しくらい教えてよ｣


















触れるのも面倒でスルーを決め込もうとしたのに

また投げかけられる質問



そんなに気になるものなのかな･･･。



















『さっきイッキしたじゃないですか』


岩田｢それは俺が何番目かについてね｣


『また飲めば見逃されます？』


岩田｢逃しません。｣



















じゃあ言いたくない場合はどうしろと言うんだ



あまりにも理不尽な提案に顔を顰める私とは裏腹に

むしろ笑顔で返してくる岩田さん


















岩田｢じゃあ答えるかキスするか｣


『そんな大学生のノリじゃあるまいし。冗談キツイですよﾊﾊｯ』





岩田｢･･････｣

『･････････え、ガチ？』

















顔がスンっとなったのは一瞬だった






岩ちゃんとキスなんて

大半の女子が憧れるもんだと思ってたけど



実際目の前にぶらさげられると

抱くのは単なる恐怖心


















(私。なにかの詐欺にあいかけてるのかな)

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