脱蛙化現象契約【岩田剛典】

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岩田｢安心、ねぇ･･･｣


















そう言って少し不服そうな顔をする彼


















岩田｢そんなこと言える状況でもないと思うんだけど｣


『･･･!?』
















ソファの端と端

一気に距離が縮められ



目の前にはテレビで見かけるあの整った顔
















『ちｯかいです』


岩田｢近づいてるからね｣


『･･･何のために!?』


岩田｢それ聞いちゃうの？｣


『一応当事者として』








岩田｢惚れさせる為に決まってるじゃん｣


















至近距離であの岩田剛典に

漫画さながらのセリフを吐かれるとか




ドキドキするなって方が無理がある







とはいえ考えろ

この非現実的な状況を


















『何のために･･･？』


















どう考えても可笑しいでしょ



馬鹿の一つ覚えみたいに

短時間で同じような質問を繰り返すことも



仕方の無いことだと思う



















岩田｢蛙化現象を治すって言ったじゃん？｣


『え？あ、はい』


岩田｢その為には恋をすることが必要だと思うんですよ｣


『･･･はい？』


岩田｢要は恋愛に慣れること｣


『ほぉ』


岩田｢でもAちゃんは可愛いし面白いし

お酒も飲めて話術もあるから


好きになられた男は大抵振り向いちゃうと思うんだよ



そうなると向こうからの好意に引いちゃって終了｣


『･･････』


















･･････割と的確だ。



確かに私は

人の顔色を伺って話すのが得意なおかげか



アタックした人がなびかなかったことがない





もっと適当なことを言われたら

すんなり流してやろうと思ったのに


流石はパーフェクトボーイ
















岩田｢だからAちゃんは簡単に自分に惚れない人に恋すればいい｣


『なるほど。一理ありますね』


















私に恋しない人に恋をするか


探すのが長い気もするけど

粘り強く頑張れば･･･、って、まって




この話の流れ的に考えたら･･･






















『それが岩田さんだと･･･？』

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