脱蛙化現象契約【岩田剛典】

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『急ですね･･･』


岩田｢経過報告的な｣


『あぁ』



















異質な空間でてっきり忘れていたけど


そういえば私は彼を好きになるんだった





面と向かって本人に話すのは恥ずかしいけれど


協力して貰ってる身として

その程度の恥じらいは我慢しなければ



















『そうですね


岩田さんは何かとスムーズだし

女心の扱いにも慣れているし

普通にいい人で接しやすいので


人としてかなり好きかなぁ





けど･･･、

恋愛となるとちょっと分かんないです』



















なにせずっと恋愛から離れて生きてきた



人を好きなってはいけないと

自らに言い聞かせてきた重しはそう簡単に降りそうもない






｢なんかすいません｣


非協力的な自分の心が申し訳なくて

謝った私に優しく伸びてきた暖かい手




















岩田｢そんなんで謝んないの

焦らずゆっくりやってけばいいよ



一筋縄じゃいかない方が俺も燃えるし！｣


『･･･岩田さん』


岩田｢二人で頑張ろ！」


『はい！』






岩田｢てかちょくちょく思ってたけどなんで岩田さん？｣



















気を遣わせないためか

本当に気になっていたのか


話題を逸らしてくれた彼にはどちらにせよ感謝





やはり優しい人なんだ



















『芸名でしたっけ？』


岩田｢違うけども。すげぇ気になる｣


『と言われましても。

岩ちゃん呼びだとなんか現実味が増しそうで･･･』


岩田｢今更！？え、何まだ信じてねぇの！？｣


『そういうわけではないんですけど』


岩田｢はい真っ直ぐ目を見て

君の目の前にいるのは間違いなく三代目JSoul Brothersの岩田剛典です｣






『名古屋のパーフェクトボーイ』


岩田｢分かってんじゃん(笑)｣



















頭に置かれていた手がクシャってされて


まるで映画のワンシーンみたい



















岩田｢岩ちゃんがダメなら下の名前は？｣


『剛典･･･？』


岩田｢そうそう｣


『･･･んんん』


岩田｢ほら、まずは形から｣



















せめて自分で出来る行動を



















『剛典君･･･、














うわっなにこれめちゃ照れる！！』




岩田｢いいじゃん｣


『心臓壊れそう！』


岩田｢壊れないから！｣


『無理！』


岩田｢ダメ！｣


『なんで！』


岩田｢なんでも！｣


『うぅ〜〜頑固者ｯｯ!!』

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