転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ17)

今日:27 hit、昨日:15 hit、合計:10,827 hit

第63話ページ17

Aside

A「…また出久をケガさせる気なの？」

そう言って私は勝己を軽くにらむ。

勝己「別にそんなんじゃねぇ。少し話すだけだ。」

出久「Aちゃん、…僕は大丈夫だから心配しないで？」

本当に大丈夫かな？だって、だいたい話の内容の予想がつく。

多分、出来損ないと見下してきた出久が雄英に受かったことを、勝己は面白く思っていないんだろう。

絶対これ2人にしたらまずそうだけど…、出久は大丈夫と言ってるし、勝己もケガはさせないと言っている。なら、二人を信じよう。

A「…出久。勝己に何かされたらすぐに言って。私があとで怒っとくから。」

出久「うん、分かった…。」

A「あと、勝己。出久を傷つけたら今度こそ雷流すからね？」

勝己「わぁーっとるわ。」

そう…？私は心配しながらも正門へと向かった。何もないといいんだけど…。

・

・

・

しばらく待っていると、勝己がやってきた。

A「おかえり。…出久に何もしてない？」

そう言いながら私は手のひらから雷を流す。いつ撃ってもいいように。←(作者「物騒だなおい！」)

勝己「何もしてねぇわ。つか、雷出すのやめろや！」

A「あ、ごめん。」

私はそう言って雷を止ませる。そうすると、「チッ」と勝己が舌打ちをする。

絶対なんかあっただろうな。見るからにイラついて機嫌が悪くなっている。

だいたい話は察せたので、これ以上は勝己に聞かないことにした。聞いたとしても、「お前には関係ねぇ。」って話をそらされてしまうと思ったし。

そのあとは、勝己と何も話さず並んで帰った。私が話しかけたら更に怒りを爆発させてしまうと思ったから。

・

・

・

A「勝己、今日もおくってくれてありがとう。」

勝己「…かった。」

A「…え？ごめん、もう一回。」

勝己「だぁら！悪かったっつってんだ。気ィ遣わせちまって。」

！勝己、気付いてくれてたんだ。別に気は遣ってないのに…。

A「気にしないで、全然大丈夫だよ。…勝己も、あまり私に気を遣わないでいいからね。我慢できなかったら我慢しなくていいし。その時は私が全力で受け止めるから。」

勝己にはあまり気を遣わせたくないし、私が受け止めたい。

勝己「…！おう、ありがとな。」

A「うん。じゃあ勝己、また明日ね。」

勝己の心に響いてくれるといいな。