第43話 ページ45
Aside
お葬式の後、私は自分の部屋に戻って、眠りにつこうとした。
だけど、部屋に微妙に漂うお線香の匂いで、胸が痛くなってなかなか寝付けない。
すると、部屋のふすまを開けて焦凍くんがやってきた。
焦凍「Aちゃん…、一緒に寝てもいい…？」
A「焦凍くん…、いいよ。一緒に寝よう。お布団入っていいよ。」
そう言って私はお布団をめくり、焦凍くんが入れるスペースを作る。
そして、私たちは布団にもぐりこんだ。焦凍くんは湯たんぽみたいであったかい。
そのぬくもりが「あ、焦凍くんはちゃんと生きてる。」と思えてなんだかとても安心できた。
焦凍「…Aちゃん…。」
A「ん？どうしたの？」
そう問いかけて頭を撫でると、焦凍くんは火傷した左側を手で押さえながら、頬を大粒の涙で濡らした。
A「えっ…、ど、どうしたの…！？」
私、悪いことしちゃったのかな…！？
焦凍「っ…Aちゃんは、お母さんみたいにいなくならないで…！ずっとずっと一緒にいて…！」
あぁそうか。焦凍くんには甘えられる人がいなくなってしまったんだ。
なら、私がなるんだ。私は焦凍くんと一緒にヒーローになるって決めたんだから。
A「もちろん。ずっと一緒に居るよ。いなくなんてならないから、大丈夫だよ。」
そう言って、泣いている焦凍くんの体を強く抱きしめて頭を撫でる。
この世界に来てから、初めて誰かを守らないとと思った。
焦凍くんも、しがみつくように私をギュッと抱きしめる。
この子は私が守るんだ。そう決意した私だった。
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Maimai - リクエストありがとうございます。もう少し物語が進んだら作らせていただきますね。これからもこの小説をよろしくお願いいたします！ (1月15日 21時) (
レス) @page30 id: 635df37f28 (このIDを非表示/違反報告)
H.M - とても面白いです！高校生になったら、「勝己が幼児化したら」という番外編やっていただきたいです。これからも頑張ってください！ (1月14日 6時) (レス) id: 35314696c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maimai | 作成日時：2023年12月25日 0時
