検索窓
今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:46,010 hit

96話 ページ24

**

「紅緒ちゃんおはよ」



「おはよ・・うござ・・い・・ます」



すでにキッチンでは紅緒ちゃんが朝ごはんを作っている
朝ごはんを作っているはずだけど・・



「べっ紅緒ちゃんこれは・・・?」



「紅緒・・スペシャ・・ル」




得意気に言う紅緒ちゃんの手には禍々しい色をした飲み物があった

今まで見たことない色の上にブクブクと泡もたっているのを見て顔が強張る



「飲みま・・すか?
今回は・・上手・・に出来ま・・・した」



「えっ・・えーと」




私はつい目線を泳がせてしまう・・・

今まで紅緒ちゃんと話す中でお萩を食べる以外でこんなに目を輝かせているのは始めて見た
こんなに勧めてくれてるのに断りにくい・・・

だけど紅緒スペシャル(これ)を飲んだら私の体はどうなるか




「べっ紅緒!!待てっ,Aを殺すな‼」




「・・・焔魔堂君」




気付けばリビングには焔魔堂君と士門様がいた

紅緒ちゃんに叫ぶと焔魔堂君はドスドスと私達の所へくる





「ろく・・ろ『殺す』・・とはど・・・ういう意味!?」



「だからそれあんまり美味しくな・・・あっ!!」





失言に気付いて焔魔堂君は言うのを止めたがもう遅い

リビングには冷たい空気が流れ,紅緒ちゃんは悲しそうな顔をしている




「(ボソ)焔魔堂君やっちゃいましたね・・・」



「!?(ボソ)いつ俺の隣にきた‼」



「(ボソ)あの二人が口論中に来ました」




と隣にいる士門様にそう言って二人の様子を見ている




「美味しく・・・ない・・なら別・・・にいい!!
一人で・・・飲・・むからっ!!!!」



「別に美味しくないなんて言ってねぇだろ⁉」



「言っ・・てた」



「言ってねぇ!!!!」




見初めてからもう10分くらいたっただろうか?
今だに二人は言い合っている

二人のケンカを止めれそうにないから私と士門様は小さな音量でTVを見ている

そう言えば小夜様リビングに来ていない・・・




「だぁぁぁぁ‼もう貸せっっ‼」



「な・・・!」



「「!?」」



叫んでから焔魔堂君は紅緒ちゃんから紅緒スペシャルを奪い,腰を手をつけてそれを飲み始めた



「ぐはぁ‼うめぇ‼
紅緒,料理の腕あげたんじゃねぇ?」



「ほっ・・本当?」



本当だ‼と言って焔魔堂君は紅緒ちゃんの頭を撫でる
焔魔堂君少し青白くなってるから美味しくなかったんだろうな・・

だけどそれでも紅緒ちゃんのために飲み干すなんて




「愛してるからできることだな」



「そうですね」

97話→←95話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆっち - はい!!それでお願いします。! (2019年9月27日 1時) (レス) id: 6316ef3e71 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん  - ゆっちさん» お兄さんとは8歳離れている設定です。三人のsideで書いてほしいと書いていますが,それはそれぞれの場合でしょうか?あとリクエストはこちらではなくてanother story の方でお願いします(>_<)本編の方も頑張らせて頂きます。 (2019年9月12日 10時) (レス) id: 96ac2b5206 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 本編の方も更新を頑張ってくださいね。応援してます (2019年9月11日 16時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - anotherstory面白かったです。主人公とお兄さんはいくつ年が離れているんですか。それから斑鳩家の面々と主人公が初めて会った時のお話をお願いします。峯治さん、恵治さん、士門らのsideでなるべくお願いします!すみませんがよろしくお願いします。 (2019年9月11日 16時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
いおらん - ゆっちさん» ありがとうございます!恵治さんsideは始めて書いたので彼がキャラ崩壊してないか不安ですが、そう言って貰えるとうれしいです(^^)もうひとつの方も楽しみにしていてくださいね笑 (2019年8月23日 0時) (レス) id: 96ac2b5206 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いおらん x他1人 | 作成日時:2019年3月31日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。