91話 ページ19
私と紅緒ちゃんは小夜様がいる部屋の前で待つ
「『見極めの儀』とは何をするの・・です・・・か?」
壁に寄りかかってる紅緒ちゃんが私に聞く
「えっと,まず陰陽師を名乗る絶対条件って知ってる?」
「条件です・・か・・?」
紅緒ちゃんの言葉に私は頷く
紅緒ちゃんは考えているが分からないように見える
「・・・陰陽師を名乗る絶対条件は
『守護霊として陰陽師の霊が憑いている』こと。
私達はその陰陽師の霊を『呪護者』というの
そしてその呪護者が呪力そのもの 」
紅緒ちゃんが頷いているのをみて私は言葉を続ける
「小夜様の呪護者は『葛の葉』」
「葛の葉って・・確か・・安倍晴明の・・」
「そう。
小夜様に宿る呪護者・葛の葉は安倍晴明の母親,
陰陽師の母とも言えるわ
そして葛の葉には呪力を見通す力をもつ
見極めの儀は島で戦う素質があるかを呪力そのものに問いかけるものよ」
と言いながら私は髪を耳にかける
「教えて・・くれてありがとうござい・・ます」
「いいえ」
と私は笑いながら紅緒ちゃんに答える
「そう言えば,ここに来るまでに士門様と天若様は見てない?」
「見てないですがどうかしたの・・です・・か?」
「二人とも見極めの儀に来ると言っていたから」
士門様が出掛けるときに天若様と供に双星の家に戻ると言っていたのだ
たぶん来ているとは思うけど・・・
「ねぇねぇ様,紅!着替え終わったわ」
その声が聞こえると同時に小夜様が着替えをしていたドアが開く
ドアの奥には,花柄のワンピースから真っ白な着物に身をつつんだ小夜様がいた
「では・・ろくろ達の所へ行きま・・・しょう」
紅緒ちゃんの言葉で私達は焔魔堂君達が待っている部屋へと向かう
紅緒ちゃんが前を歩き,私は小夜様の隣を歩いえいく
だけどある人の顔は少し強張って緊張しているように見えた
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ゆっち - はい!!それでお願いします。! (2019年9月27日 1時) (レス) id: 6316ef3e71 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん - ゆっちさん» お兄さんとは8歳離れている設定です。三人のsideで書いてほしいと書いていますが,それはそれぞれの場合でしょうか?あとリクエストはこちらではなくてanother story の方でお願いします(>_<)本編の方も頑張らせて頂きます。 (2019年9月12日 10時) (レス) id: 96ac2b5206 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 本編の方も更新を頑張ってくださいね。応援してます (2019年9月11日 16時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - anotherstory面白かったです。主人公とお兄さんはいくつ年が離れているんですか。それから斑鳩家の面々と主人公が初めて会った時のお話をお願いします。峯治さん、恵治さん、士門らのsideでなるべくお願いします!すみませんがよろしくお願いします。 (2019年9月11日 16時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
いおらん - ゆっちさん» ありがとうございます!恵治さんsideは始めて書いたので彼がキャラ崩壊してないか不安ですが、そう言って貰えるとうれしいです(^^)もうひとつの方も楽しみにしていてくださいね笑 (2019年8月23日 0時) (レス) id: 96ac2b5206 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いおらん x他1人 | 作成日時:2019年3月31日 22時