大切に思うからこそ満面の笑みで… (ページ27)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:11,706 hit

27 ページ27

リー「壁外調査が終わった時点でユリたちは壁に連れてこれました
ですがボスは違和感を感じていたそうです」

リ「違和感だと？」

リー「巨人にやられたとしたらつくはずのない傷跡・・・刺し傷があった。それも一か所だけでなく何か所も・・・ボスは自分の持っている刃と比べていたのを覚えています。そして刺し傷が一緒だということがわかった」

・・・・殺したのは人間だとでも言いたいのか？

リー「後からわかったことですが、ユリたちを殺したのは当時ニコラスの部下です。」

り「それで恨んでいると・・・」

リー「はい。恨みはおそらく・・・ですが部隊を持てなくなったのはそれから二年後に作られた部隊です」

り「二年後？つまり四年前ってことか・・・」

前に同じ行動をしたリヴァイはカオルの口から『六年経つのにな』と聞いたので遡った

リー「はい、ボスは気持ちを入れ替えさらにニコラスのことについて深く知りたいため幹部である分隊長まで上り詰めました。反感を買いながらも・・・・」

それは俺も同じだ・・・

リー「そして新たにスコッチ、ジン、ベルの三人を隊に入れ壁外調査に出ました。ですがその三人当時の二年前にユリたちを殺した主犯格だったんです」

リ「！！」

リヴァイはそこでやっと納得した。エルヴィンの止めてくれと言う言葉と部隊を持てなくなった事

リー「貴方とボスは似ていますね。出来事もそうですが、何というか・・・雰囲気も」

リ「そうか？出来事に関しては否定しねぇが・・・」

リー「えぇ・・・リーダー格といい、戦闘力と言いそして何より・・・・・仲間を大切に思うやさしさ」

それを言いながら悲しい顔をして

リー「ボスの部下なら・・・・・元仲間としてお願いがあります・・・」

リ「なんだ」

リードは深呼吸しながら

リー「もう一度・・・・あの方を明るくて優しいボスに戻してください」

リ「俺に出来るとは到底思えないが？」

リー「兵士長もご存知ですが、あの日以来ボスは無表情のまま笑うことが一切なくなりました。ですが僕としては前に進んでほしいんです、だから・・・・」

あの時止まってしまった時間を動かしてください

それはおそらく僕でも今の団長でもない

同じ経験をした人物だからこそできる何か『大切に思う気持ち』を持っている

貴方(兵士長)しかいないと思うから・・・・