大切に思うからこそ満面の笑みで… (ページ19)

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壁外調査に出されていた荷物の回収が済んだあと皆それぞれ仲のいい友人と酒を飲んでいた。その場には身分など関係なく皆楽しそうに団長や分隊長クラスの人たちが・・・・

だが

そこに

３人だけ

居なかった

ーーーー

エルヴィン部屋

エルヴィンは報告書をまとめるため、自室に戻っていた

そこにドアを叩く音が聞こえる

エル「誰だ？」

と聞くと『俺だ』と声が聞こえた。エルヴィンは鼻で笑いながら『入れ』といいドアが開くのを待っていた

ドアを開けて姿を現したのはリヴァイだった

リ「少し聞きたいことがある。いいか」

そういうと『いいだろう』と部屋に招き入れられリヴァイは部屋に入りながら

リ「カオルについてだ」

エル「やはりそろそろ来ると思っていた」

リヴァイは気に喰わない顔で見ていたが

エル「カオルの話を聞いて君に何か得でも？」

リ「ない。だが気になっている」

あいつのあの時の表情といい、壁の時の涙といい

エル「まぁ少しくらいならいいだろう。あまり人の過去を話すのはよくない。座るといいさ」

とソファにうつりながらエルヴィンは話を進めた

エル「カオルはお前達と同じような経緯で調査兵団へ入団した」

そういうとリヴァイは少し驚いた

リ「あいつも同じ地下街出身なのか？」

そういうとエルヴィンはうなずきながら

エル「あぁ同じ地下街出身。お前たちと同じように仲間がいて、ある依頼でこちらに入ることになった」

そういうと立ち上がりながら

エル「カオルの性格は昔とは違う。明るくよく笑う子だった。仲間を信じ、仲間もまたカオルを信じていた。決して忠誠心などではなくただ同等の仲間として」

そこまで言うとイメージがつかないのかリヴァイは少し考えるようになった。

ーどうしてあのような姿になったのかー

だがなんだ。あの『悪魔の強者』や『堕天使』などという異名がついたのはなぜだ。

エル「彼女の異名・・・・気になるのか？」

リ「あぁ・・・そんな奴がなぜあの噂になるのか」

エルヴィンは目を閉じながら

エル「続きは彼女から聞くといい・・・本人の声の方が嘘偽りなく聞くことができるだろう。」

どうやらこの噂は少しややこしいのかもしれない