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扉を開けると、からんころんと心地の良い音がする。
壁にはたくさんの杖が棚に収納されていて若干埃っぽい。
「オリバンダーさんはいないの？」
と私が少し咳き込みながら言う。
「いると思うんだけど…ドアには『Open』って書いてあったし」
とその時、急にガラガラっと音がしたかと思うと店の奥の方からオリバンダーさんが木の脚立に乗ったままこちらに移動して来た。
「いらっしゃいませ。」
「オリバンダーさん、私達の杖をいただけませんか？」
と代表してローラが言う。
「もちろんです。さて、まずは右側のお嬢さんから…」
オリバンダーさんから見て右側って事は…あ、私か
オリバンダーさんの取り出した巻き尺は1人でに私の色々な所を測り始めた。
何故か、巻き尺は私の指の爪を測っている。これって杖に関係あるの？
「杖腕はどちらですか？」
「右です」
巻き尺は私の眉毛の長さを測ってようやく満足したようで、ローラを測り始めた。
「そうかそうか…フーム、あなた方は双子だ。兄弟杖を持ってくる価値がある…少し待っていてください。」
そう言うとオリバンダーさんはまた、木の脚立に乗って店の奥に行ってしまった。
「ねえ、ローラ兄弟杖が何か知ってる？」
「私も知らないわ、初めて聞いたもの。でも兄弟っていうのは気になる！」
また、ガラガラと音がした。オリバンダーさんが戻って来たようだ。
手にたくさんの箱を抱えている。
「お待たせしました。兄弟杖を５組ほど持ってまいりました…最初は不死鳥の尾羽にアカシア、硬くて丈夫」
私達はオリバンダーさんからそれぞれ杖を受け取り、さっと直感で振ってみる。
すると、窓ガラスが割れ、杖の箱が棚から大量に落ちた。
「いかん。」
オリバンダー:(ウィーズリーの双子以上にやんちゃな双子がいたとは…)
ウィーズリーの双子…私達よりもやんちゃなんだ。
「では次、ユニコーンの毛にリンゴ、柔らかくて高度な呪文に適しているものが右のお嬢さん、左のお嬢さんはユニコーンの毛にヤマナラシ戦闘向き」
私が渡されたのはリンゴで柔らかい方だった。
杖を握るとさっきの杖とは違う何かを感じた。
私とローラが杖を振ると、杖先から黄色い花が紙吹雪のように舞い始めた。
「ピッタリですな。この杖に使われているユニコーンの毛は同じユニコーンから取ったものなんですよ。」
綺麗な茶色の杖、これが私の杖だ。
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マグルF(プロフ) - 七星 麗華＠???，??，??さん» ありがとうございます！更新頑張ります (8月1日 16時) (
レス) id: 9c42b42d90 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華＠???,??,??(プロフ) - イベント参加ありがとうございます！ハリー・ポッターの作品あまり読んだことなかったので新鮮でした！！更新頑張ってください！ (8月1日 16時) (レス) @page2 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マグルF | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fcd46a9b372/
作成日時：2023年7月31日 11時
