検索窓
今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:85,251 hit

かわれました 29 ページ30

Aside

...

私はさっき噛み付いた所を見て、何も考えずにもう一度噛み付いた。今度は片手だけじゃなく、両手に噛みついた。

噛み付いたところを見て、流れ出ている血にさっきみたいになれ。そう思うと鞭のようになるのを確認した。

これは...自分の意思で操れる?と、自分の手から出てる血の鞭と未だに戦っている太宰さんを交互に見た。

もしかして...太宰さんを助けられるんじゃない?

そう思い考えたと同時に立ち上がり、太宰さんと黒スーツの人達に近付いた。

するとそんな私をいち早く見つけた太宰さんさんはAちゃん!ダメ...だ。と私を見て、目を見開いた。

私は太宰さんを囲んでる男のうちの1人に血の鞭を伸ばし首に巻き付き、私の前に掴みあげた。

男は血の鞭をどうにかしようと首辺りを触ったが、触れない!?と声を上げ、首を触り続け宙に浮いてるためか、足をじたばたさせた。

暴れている足が鬱陶しく、もう片方の血の鞭でそいつの足を縛った。

そんな男を見て、私は









そいつをひねりあげた。






ぶちゅ






と言いたげな残虐的な音とともに血が辺りに飛び散り、見上げていた私の顔にも血は飛んできた。顔に飛び立ったそいつの血はまだ生ぬるくて、何を思ってか私は口元に弧を描いた。

その男は人の原型ももう留めていなくて、まだ少し血が滴ってるのを見て、口元を歪にゆがめたまま、あは...と思わず笑い声をこぼした。

私はその男に両手を伸ばし、ふ、あは、あはははははっ!と狂気的な笑みを浮かべ、嫌な笑い声を上げた。

そんな私を見て太宰さんは口を開けたまま絶句し、黒スーツの男達は恐怖からか、逃げ出した人もいた。

そんなヤツらを見て、血の鞭 はその男達に飛びかかった。

かわれました 30→←かわれました 28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (167 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
409人がお気に入り
設定タグ:文スト , 太宰治 , (真顔)
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

彩乃(プロフ) - めっちゃ面白かったです!続き楽しみにしてます!! (2021年9月18日 21時) (レス) id: e9609c3893 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - すごく面白いですね!楽しみにしています。 (2021年8月5日 23時) (レス) id: ca65bd19a8 (このIDを非表示/違反報告)
ロザリー - 面白くて一気読みしちゃいました!続き待ってます! (2021年7月30日 16時) (レス) id: c0377d5875 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:(Magao) | 作成日時:2021年6月11日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。