かわれました 24 ページ25
Aside
迎えに行く時間になり、太宰さんに抱っこされながら扉の前に立った。太宰さんも今更ながらに気まずそうな顔をしていた。その後に小さく、大丈夫かい？と聞かれ、こくこく、と何度か頷いた。
部屋から出る時間は何もかもがスローに感じ、音もくっきり聞こえた。
太宰さんが扉を開ける音も。
太宰さんの靴音も。
薄暗い廊下も。
物凄く綺麗な床や壁も。
そして、私ですら
全部が違う世界にあるように感じた。
自分の手を広げて見てみると少し、クラっときた。でも、思っていたような不安はなかった。
いざ出てみると好奇心とかの方が強かったし、この綺麗に真っ直ぐ続いてる廊下を走り回りたいとか考えてたし、そういえばパパに連れて来られた時もここの道通ったな。とか考えてた。
大きな扉を通り抜け外に出ると、よく本で見るお姫様が住んでたりするお城の周りの庭と同じ広さくらいの庭があって、思わず目を輝かせていた。
どうしたの？と太宰さんに聞かれたが、何も答えずにずっと周りを見渡していた。
太宰「降りるかい？」
と言われたので何度も頷き、降ろしてもらうと近くのバラが沢山咲いてるところに駆け寄った。すっと手を伸ばすと、ダメだよ。と横から太宰さんの手が伸びてきた。
驚きながらも、ごめんなさい...と謝ると、怪我したら危ないからね。と太宰さんはにこやかに笑った。
太宰「そろそろ行こうか。森さんを待たせる訳にも行かないからね。帰ってきたら見ようじゃないか。」
と、私たちは手をつなぎながら大きな門をくぐった。
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彩乃(プロフ) - めっちゃ面白かったです！続き楽しみにしてます！！ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: e9609c3893 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - すごく面白いですね！楽しみにしています。 (2021年8月5日 23時) (レス) id: ca65bd19a8 (このIDを非表示/違反報告)
ロザリー - 面白くて一気読みしちゃいました！続き待ってます！ (2021年7月30日 16時) (レス) id: c0377d5875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：（Magao） | 作成日時：2021年6月11日 3時
