かわれました 18 ページ19
Aside
ヒュッと、私は息を吸った。今までにないような呼吸音が聞こえたのかパパは私に駆け寄ってきて抱き上げた。パパはずっと、焦ったようにどうしたんだい?と声をかけてくれ、太宰さんもAちゃん?とずっと呼びかけてくれた。
正直、自分でもわからなかった。ただ紙で少し指を切っただけなのに。頭の中でぐるぐるとずっとそんな考えを巡らせていると更に呼吸がしずらくなり、だんだん目の前がチカチカしてきた。
もうダメ。そう思った。吐き気までしてきてもう自分では全く動けないくらいだ。でも、力を出しパパの服をつかもうとしたがその手はパパの服を掴めなかった。
その時スッ、っと太宰さんの手が私の手に重ねられた。と同時に息のしずらさも視界の点滅も無くなくなり、さっきのダルさが嘘のように感じた。困惑と安心が入り交じり、同時に意識が遠のくのを感じた。太宰さんの少し笑った顔が見えたのを最後に、目の前が真っ暗になった。
小さくうっ...と声を漏らし目を覚ますとパパだけが居た。手を握ってくれていて、紙で切った所には絆創膏が貼ってあった。パパは絆創膏が貼ってあるところを優しく撫でるとおはよう。と優しい笑顔で声をかけてくれた。
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彩乃(プロフ) - めっちゃ面白かったです!続き楽しみにしてます!! (2021年9月18日 21時) (レス) id: e9609c3893 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - すごく面白いですね!楽しみにしています。 (2021年8月5日 23時) (レス) id: ca65bd19a8 (このIDを非表示/違反報告)
ロザリー - 面白くて一気読みしちゃいました!続き待ってます! (2021年7月30日 16時) (レス) id: c0377d5875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:(Magao) | 作成日時:2021年6月11日 3時