かわれました 2 ページ2
Aside
男の狙いは私だったようで、狙いというかたまたま見かけたからきっと連れていこうと思っただけだと思うけど。
男は私を抱き上げ車の後ろのスペースに突っ込むと縄で縛った。私以外にも子供が何人かいて気絶してる子が殆ど。あとは泣きぐずる子や、虚ろな目をしてる子など。
それを見て、再度やっぱりと思った。私はまた売られるのか、そう思うと苦しくて堪らなかった。
声が聞こえ目が覚めた。目を覚ますと後ろに乗っていた子供たちがどんどんと下ろされて行った。
私と同い年くらいの子も多くて、他人事のように、ただただ運がない子達だな。とだけ思った。
私の番が来て車を下りると室内なのか、太陽の眩しさがなかった。まず、朝なのかさえわからなかった。
1人ずつ、男の人達は値段をつけていき。私は
そうだな...と男が唸ったあと、
「まァ、1000万くらいか?」
と言うと周りは
「こんなの売れるか?」
「いや、でも中々じゃないか?」
「もっと高くても売れるだろ」
などと声が聞こえてきた。
夜になったのか、私含めざっと10人くらいの子が呼ばれた。
A『寒...』
外に出ると、いつしか夜になっていて少し肌寒く薄着の私たちは手を擦ったりし、なんとか熱を保とうとしていた。
冷たい地面に私たちは距離をあけ座ると
担当の男が声をあげ私たちを売り出した。
何人かは足を止めた。けど、私の前で足をとめてくれる人なんてほんのわずかしかいなかった。
買う。そう言ってくれた人も居たが男は、もっと高くなきゃ売ってやれねぇな。と何度も断り続け最終的には私だけ残った。
誰にも買われずこのまま死ぬってのも案外ありかもしれない。
目を閉じようとした時私の前に真っ黒な足が見えた。
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彩乃(プロフ) - めっちゃ面白かったです!続き楽しみにしてます!! (2021年9月18日 21時) (レス) id: e9609c3893 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - すごく面白いですね!楽しみにしています。 (2021年8月5日 23時) (レス) id: ca65bd19a8 (このIDを非表示/違反報告)
ロザリー - 面白くて一気読みしちゃいました!続き待ってます! (2021年7月30日 16時) (レス) id: c0377d5875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:(Magao) | 作成日時:2021年6月11日 3時