Thirteen ページ14
全授業を終え、放課後になり各々が寮へ戻る中、Aは机に突っ伏していた。
「神楽くん、帰る時間だよ〜」
「
「母国語出てんな〜…」
「大丈夫？」
久々に個性を使い切った影響か、または慣れない環境に疲れたのか、Aは時間が経つにつれてぐったりとしていった。
タナトスが心配そうにAの周りをうろうろする。
「神楽、一人で歩けるか？」
切島の声に、Aは突っ伏したまま首を横に振った。息をする度に肩も上下していて、相当しんどいということが言われずとも伝わってくる。
「ちょっと失礼するぞ、神楽くん！」と前置き、飯田がAの身体を起こして額に手を当てた。
「熱いな…！ やはり熱があるようだ！」
「顔真っ赤！」
Aは辛うじて目を開けている状態で、無言でボーッとしていた。頭が働いていないのだろう。
「なぁ爆豪ー、お前連れて帰ってやれよ！」
「ハァ"！？ ンで俺なんだよ！！」
「部屋隣だろ〜？」
「知るかよンなこと！！」
と、爆豪がそのまま教室から出て_____
「"かっちゃんも疲れてる"だろうし、僕が運ぶよ」
「_____ア"？」
緑谷の声に、爆豪がグルッと振り返る。
自分が緑谷より疲れているなど有り得ない、という顔で緑谷をガン睨みし、Aに歩み寄る。
「ッざけんな余裕だわクソが！！」
ぐいっとAの腕をつかみ、おんぶする爆豪。ついでにAの鞄もしっかり持っていた。
「おおー、さすが"かっちゃん"」
「かっちゃん言うなアホ面ァ"！！」
「頼んだぜ"かっちゃん"〜」
「クソ髪テメェ覚えてろ！！」
ズンズンといかにも不機嫌そうにAと共に教室から出て行く爆豪。その後ろをタナトスが飛んで追う。
「だ、大丈夫かなぁ、任せちゃって…」
「後で様子見に行こっか…」
「うむ！ 見舞いは大事だな！！」
緑谷と麗日は不安そうだった。
「ばくご……あるく、いいよ……」
「ア"ァ！？ 歩かせたらどうせ倒れんだろ！黙って乗ってやがれ貧弱野郎！！」
「ごめ……」
背に乗っているAは熱い。さすがの爆豪もこの状態の人間をそこら辺に捨てて帰るほど非道では無かった。
「俺はテメェに"負け越し"てんだ。明日の訓練出なかったらタダじゃおかねえからな」
「？
「勝ってねえわ！！ あんなん"俺の勝ち"じゃねえ！！ てか寝てろクソが！！」
「えぇ……」
理不尽、とAは目を閉じた。
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Re:(プロフ) - 小哥さん» コメントありがとうございます！ そうです！！どうしてその名を選んだのかは本編でいつか明かされたり…。自分のイメージを上手く伝えられているようで安心しております！更新頑張ります、ありがとうございます！ (2019年6月3日 16時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - 狐猫音。さん» コメントありがとうございます！ 楽しんで頂けているようで嬉しい限りです…！更新頑張りますね！ありがとうございます！ (2019年6月3日 16時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
小哥 - 初めまして！タナトスって死の神様ですよね?主人公君を想像してアルビノ?のタナを肩に乗せた姿を想像したら美しいですよね〜更新頑張って下さい!! (2019年6月3日 14時) (レス) id: 559080d220 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2019年6月3日 13時) (レス) id: 9489b2e2a3 (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - のりたまさん» コメントありがとうございます！ 好いてもらえて嬉しいです！ 私もちゅきです！！ (2019年6月3日 0時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年6月1日 18時
