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thirty-two side.ichi ページ37

「一松兄さん、そっち見つかった?」
「いや......。そっちは?」



トド松が首を横に振り、
「全然〜」とがっくりする。

探し始めてもう3時間くらい経ち、
もう日が暮れ始めていた。

俺達が担当したのは西側。
んで、クソ松が北。


「こっちはハズレかなぁ。チョロ松兄さんに電話してみる?」
「そーだね」


トド松が手馴れた手付きで
スマホを操作して、耳に宛てがう。

少し経つと、
「あ、チョロ松兄さん?」と会話を始めた。


「えぇ、そっちも? 僕らの方も収穫ゼロだよ。.......うん、そうだね。十四松兄さんは? ......うわぁ。わかった。じゃあまたね」


コミュニケーション能力高すぎるだろ。

なんて思いながら
「なんて言ってた?」と聞いた。


「あっちも手掛かりナシ。多分両方ハズレだから、カラ松兄さんの方行くって。僕らもね。チョロ松兄さん、十四松兄さん捕まえるの大変だから遅れるって」
「.......了解」


じゃあ行くか、と振り返る。が、
「待って」とトド松に止められた。

「何」とトド松の方を向くと、
フワッとした光に包まれた。

思わず目を瞑って、
次開けた時にはもう光は消えていた。


「結構歩くから、体力回復」
「.......今日、もう3回目じゃん。大丈夫なわけ?」
「はは、ナメないでよ。これでも鍛えてるんだから」


そうは言っているが、
トド松の額には薄ら汗が滲んでいた。

これ以上言及するのは
何だか気が乗らないから
礼だけ言って、ゆっくりと北側へ進んだ。

どうせチョロ松兄さん達も遅れるから、
まあゆっくりでいいかなっていう結論。


「あ、カラ松兄さーん!」
「おお、brother。どうしたんだ?」
「いや、僕らの方ハズレだったからこっち手伝おうと思って。後でチョロ松兄さん達も来るよ」
「ああ、そうか! 礼を言うぞbrother」



正直一人じゃ限界だったんだ、と
カラ松が苦笑いする。


まあ、こいつだけ一人で担当してたし。


「おーい.......! っはぁ......やっと着いた......」
「やっほー! みんな集まってどうしたの!? 野球!?」


少し話してる内に残り2人も到着した。
チョロ松兄さんは大分疲れていて
人相が一層悪くなっていた。


聞いたところによると、
十四松がバットに丁度いい枝を見つけ、
そこら中の木をふんぬふんぬと薙ぎ倒し
ちゃんと探してはくれていたようだが
止めるのに手間取りまくったらしい。



ああ、十四松何か持ってると
思ったら木の枝かあれ。


かなり変形してて何かわからなかった。

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ライト☆SOS - こ、ここで終わりー!?面白いのに残念です。他の作品もどんどん出して下さい!! (2017年11月16日 17時) (レス) id: e3e352b14d (このIDを非表示/違反報告)
紅音(プロフ) - ここで終わりですか!?でもとても面白かったです!!>U< (2017年10月2日 18時) (レス) id: bc772ef229 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 - お、終わり…ですか……なんか、残念です…でもスッゴい面白くて一気読みしてしまいました!こんな文才が羨ましいです…!素敵な作品をありがとうございました! (2017年5月13日 9時) (レス) id: 8334af748d (このIDを非表示/違反報告)
覇緒音(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます!サイバー味方とか…私得過ぎでしょ!おそ松兄さん素直じゃないねえニヤニヤ 速度の対立いいですね!速度girlなんですよ…wこれからも頑張ってください! (2016年10月7日 21時) (レス) id: 0cd944ebc4 (このIDを非表示/違反報告)
れす(プロフ) - ねこさん» コメントありがとうございます! 応援も!! 精一杯頑張らせて頂きます......!! (2016年9月6日 20時) (レス) id: 29c0974efb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Re: x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2016年5月29日 16時

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