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seventeen side.oso ページ22

今日も特にする事が無い俺は、
二階で漫画を読んで寛いでいた。


やっぱニートって最高!
何にもしなくていーし。




〜♪〜♪♪




俺のスマホが鳴る。

ポケットからスマホを取り出すと、
チョロ松から着信が来ていた。

めっずらしい。電話なんて。



漫画から目線を離さず
スマホを耳に宛がった。




「はいはーい、どったのチョロちゃん?」



そう言ったが一向に応答が無かった。


えぇ、なんで? 新手の嫌がらせ?



「ちょっとチョロ松ぅ〜? おーい! おーいってば!!」



いよいよ苛立ってきて、
漫画から目を離してスマホに向かって叫ぶ。


あぁもう、切ってやる。
そう思って耳からスマホを離した。


.........あれ、待てよ。何か聞こえる。


そっと耳を澄ましてみると、
何かノイズがかかってるけど
確かに声が聞こえていた。



『A兄さんを離せ.........!』
『はぁ.......君に何が出来る?』
『うるさい.........!!』



チョロ松と.........もう一人、知らない奴。

Aって単語を久々に聞いた。


そこからは物音ばっかで、
バシッ、ガンッ、バキバキバキッと
最後は何かが崩れ落ちたような音がした。

あと、微かにチョロ松の呻き声。



何かあったんだ。アイツらに。



それがわかった途端、
慌てて部屋から出ようとした。

が、何故か足が止まった。



だって俺、勢いとはいえ
物凄いことアイツらに言ったじゃん?


Aには、
出て行け、お前なんかもう長男じゃねえ。

チョロ松には
そんなに庇うならアイツんとこ行けば。

トド松には
末っ子は黙ってろ、だったか。


まあチョロ松とトド松には
戻ってくるよう言ったんだけど、
戻ってこなかったってことは
..........まあ、そういうことじゃんね?




..........違う。なぁ、違うだろ?




今、チョロ松は俺に助けを求めたんだ。
俺が動かなくて誰が動くよ。



まだあの長男は許せないけど.........
死んじまえ、とまでは思わねぇし。



「兄貴? どうしたんだ、そんな所につっ立って」
「カラ松。丁度良かった、一松と十四松は?」
「下にいるぞ」



OK、と言って俺はカラ松の
横を通り過ぎて階段を降りた。



「何かあったのか?」



カラ松に呼び止められ、
クルリと振り向いた。


なんでか今、気分は楽しい感じだった。






「へへ、兄弟会議! お前も早く来いよ!」






そう言って、俺は
居間へ向かってまた駆け出した。

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ライト☆SOS - こ、ここで終わりー!?面白いのに残念です。他の作品もどんどん出して下さい!! (2017年11月16日 17時) (レス) id: e3e352b14d (このIDを非表示/違反報告)
紅音(プロフ) - ここで終わりですか!?でもとても面白かったです!!>U< (2017年10月2日 18時) (レス) id: bc772ef229 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 - お、終わり…ですか……なんか、残念です…でもスッゴい面白くて一気読みしてしまいました!こんな文才が羨ましいです…!素敵な作品をありがとうございました! (2017年5月13日 9時) (レス) id: 8334af748d (このIDを非表示/違反報告)
覇緒音(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます!サイバー味方とか…私得過ぎでしょ!おそ松兄さん素直じゃないねえニヤニヤ 速度の対立いいですね!速度girlなんですよ…wこれからも頑張ってください! (2016年10月7日 21時) (レス) id: 0cd944ebc4 (このIDを非表示/違反報告)
れす(プロフ) - ねこさん» コメントありがとうございます! 応援も!! 精一杯頑張らせて頂きます......!! (2016年9月6日 20時) (レス) id: 29c0974efb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Re: x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2016年5月29日 16時

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