思いついた文章垂れ流すだけ (ページ2)

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嘘をつき続ける話ページ2

「AliceさんGJ！」

「ぽめ丸さんもサポート感謝です！」

「惚れてもいいんだよ〜？」

「あ、それは遠慮しときます」

「草」

「それじゃあ明日も学校あるので落ちますね〜、乙です！」

「お疲れ様〜」

またやってしまった。ネ友の発言を見ながら、じわりと胸に広がる罪悪感を飲み込む。

学校があるのは本当だけど、私が最後に部屋から出たのはもう三か月ほど前のことになる。俗にいう…なんてぼかす必要もない正真正銘の引きこもり。

いじめられたわけでもプレッシャーに耐えられなくなってわけでもない。ただ、なんとも言えない息苦しさのようなものを我慢できなかっただけだ。

ネットの世界は私を自由にしてくれた。顔も本名も知らない相手と話すのは、家族と話すよりずっと楽だった。

私と同じように学校に行けない人だってたくさんいた。でもその人たちに私は受け入れてもらえなかった。ちゃんとした理由があるわけじゃない。克服する努力もしてない。それはただのサボりだ。ここまで直接的に言われてはないけどこういうことに違いないと思う。

私自身がそうだと考えられるんだから。嫌われる前に逃げれば余計に傷つかなくて済む。そうやって何度も居場所を転々とした。掲示板、オンラインゲーム、SNS。この世界に、幾千幾万と避難場所は存在しているんだ。

嘘はバレない程度につく。これも私が身につけた大事な技術。頭の回らない連中は、本当は社会不適合者のくせにできる奴を演じたがる。でもそれはすぐにボロが出る。

だから私は人よりも馬鹿でいる。苦手なことばっかアピールして相手を褒めて、それでいてさりげなく努力家ムーブを忍ばせれば完璧だ。

この罪悪感だってそのうち慣れるに決まってるんだから。これくらいみんなやってる。加工だらけの写真載っけてるキラキラ女子もどきよりはずっとマシ。私を叩こうって言うならまずそいつらから叩いてくれ。

大丈夫、私は悪くないんだ、大丈夫。そう言い聞かせてれば、いつかどうにかなる。その考えを疑いもしない私こそ馬鹿だなんて、「私」は一生気づかないんだろうな。