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第27話 産みのと育ての親
重岡side
小瀧先生のハイカロリーな恋バナに疲れきってた頃。
智洋「しげ…。」
顔色が優れない神ちゃんが俺の元にやってきた。
重岡「どないしたん?」
智洋「…ロビンフッド。」
重岡「ん?」
智洋「マリアンヌと両想いやのに、結ばれへんかってん…」
ちょうどトイレから帰ってきた小瀧先生も、
暗すぎる神ちゃんの姿に驚きながらも…
小瀧「新しいお話読んだんやね?そっか。悲しかったなぁ。」
智洋「うん…しげぇぇぇ!」
溜まっていた涙を零しながら、俺の胸に飛び込んできた。
重岡「え?え?何で俺?」
智洋「おかぁぁぁさぁぁぁん!!!!」
小瀧「あらら。久しぶりやな、赤ちゃん返り。」
小瀧先生曰く、
情緒不安定になるとよくなっていたそうで…
小瀧「いつだったか、もう大人やろ!?ええ加減にしろ!って町長に怒られてから、ずっと我慢しててんな。それでも、感情が溢れてまう時は、先生ぇぇぇ!やったんやけどな。」
神ちゃんは思春期で多感なだけでも辛いはずやのに、
町長からのプレッシャーで心も壊れかけてたんやな。
智洋「しげぇ?」
重岡「ん?」
智洋「帰りたない。」
ごめん。
笑いそうになってもうた。
それ、彼女がデートで言う決めゼリフやで。
智洋「あかん?」
重岡「ええよ。よっしゃ、今日は俺がおかんになったる!」
智洋「初めからおかんやん。」
重岡「いや、だから…」
小瀧「でも、端から見たら親子っぽいですよ?」
智洋「先生も家族やで?」
重岡「あぁ、そっか。のんちゃん、おばあちゃんや!」
小瀧「うわ。一気に嫌になったわ!」
智洋「とりあえず、パパにLINEしとくな!」
神ちゃんは、乾ききってない涙の跡の上に、
猫ひげみたいな笑窪を作って笑っていた。
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります! (2021年9月10日 8時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です!これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月5日 22時