それぞれの恋愛模様たち (ページ30)

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《回想》

あなたside

ＨＰを新しくするにあたって、
各部署の代表にインタビューすることが決まったのが、つい昨日のこと。

今日は誰がどこへインタビューするかを決めていて、
私は女性同士の方がいっぱい話せるのでは？
という理由でるびぃ主任の担当と決まったのだけど...

『長尾くん、代わって？』

長尾「えー？」

『だって、丸山係長やんかぁ～。』

長尾「ここで代わったら、部長の意図に反しますー。」

『ケチ！』

長尾「好きなら、姑息なことしてないで直接アプローチしたらええやないですか？」

『長尾最低。』

長尾「それ、パワハラですよ？」

『最低長尾。』

長尾「順番変えても同じです。」

『もう！』

勢いで飛び出したものの、
アプローチなんてどうしたら良いのかわからんし。

あぁぁぁ、営業課来ちゃったよ...

丸山係長、外出してるかなぁ～？

ｺﾞｿｺﾞｿ

ｺﾞｿｺﾞｿｺﾞｿｺﾞｿ

係長？

そこって、係長の席やなくない？

『係長、人のデスクでなーにやってんですか？』

丸山「わわわ！」

ﾊﾟﾘﾝ

こうして、るびぃ主任のグロスの弁償という最初のチャンスをゲットしたのだった。

そして、
長尾くんにはタピオカを１０回奢ると釣り、
社員インタビューの担当を交換してもらい、
係長とLINEを交換してからは、どんなアプローチが効果があるのか相談していた。

でも、私の必死がウザくなったのか、
長尾くんは協力してくれなくなった。