純愛【場地圭介】

はち ページ9

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ちょうど出来上がった頃場地くんは帰ってきて3人で食卓を囲んだ




場地母｢うちは圭介1人だから女の子と食べれて嬉しいわ！｣


『私も、こんなに賑やかなのは久しぶりで嬉しいです！』


｢オフクロ、おかわりーー｣




場地くんのお母さんがよそったご飯は山盛りで流石の場地くんもお怒り。笑




｢こんな食えるかよ！おかしいだろ！笑｣


場地母｢成長期なんだから食べなさい！千冬くんに身長抜かされるわよ？｣


｢あーもー！食えばいいんだろ！｣




多分、普通の人からしたら何気ないやり取りなんだろうけど


その光景が羨ましくて、眩しくて









これが '' 愛 '' なんだと感じた









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『ごちそうさまでした、お邪魔しました！』


場地母｢Aちゃん、楽しかった。またいつでもいらして？｣


『はい、またお誘い待ってます』


場地母｢今度お買い物でも行きましょう？｣


『いいんですか！楽しみにしてます！』


｢ほら、もう行くぞ〜俺送ってくから｣


『いいよ悪いし！』


｢もう暗ぇから乗ってけ｣


『ありがとう...お邪魔しました！』


場地母｢また来てね！圭介、安全運転よ？｣


｢わーってるよ！｣









進む度に街の光が少なくなって静かな道にバイクの音が響いた


信号で止まった時場地くんが口を開いた




｢オフクロ喜んでた。ありがとう｣


『ううん、こちらこそありがとう』




また沈黙。だけどそれは不思議と嫌ではなかった




『場地くん、愛されてて...羨ましかった』


｢...まあ、そうかもな｣


『家族ってあんな感じなんだって思った』




場地くんの背中に頭をつけると心臓の音が伝わってきた




『心臓、動いてる』


｢当たり前だぁ笑｣


『あったかい...』


｢A、寝てもいいけど落ちんなよ？｣


『うん.....』




その言葉を最後に場地くんの背中に抱きついて眠った




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