さんじゅう ページ33
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あの後結局学校にも行かず、家にいた
花垣くんに場所を聞いた場所に行こうとしたけどなかなか行けずにいた
武「10月31日の芭流覇羅との決戦で場地さんは死にます」
『行かなきゃ...』
なんで迷ってたんだろ
気がついたら足が勝手に動いていた
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『え?圭介?』
覗き見ると、圭介を抱く千冬の手は真っ赤に染まり、口からは血を吐いていた
『圭介、圭介!!!』
ダメだとはわかっていてもかけ寄らずにはいられなかった
千「Aっ、場地さんが...」
『圭介、今救急車呼んだから、大丈夫っ、』
「A...なんで...」
『うるさい!もう喋るな!!黙って!!』
ニコッと笑いながら涙を流す圭介
救急車が来て圭介は近くの総合病院に運ばれることになった
《同乗者はいますか?》
『わ、私行きます!』
《お願いします》
救急車の中でずっと手を握って名前を呼んだ
『圭介、大丈夫。大丈夫よ...』
意識があるかないか分からない状態で酷く汗をかいていた
《出血が酷い、輸血の準備しとくよう伝えて》
圭介の手の力が抜けると同時に、繋がれた機械から嫌な音がしだした
《心肺停止!電気ショック準備!》
目の前で起きている光景が怖かった
気がついたら病院にいて、自分の手が血だらけになっていた
救急車が着いてすぐ、圭介のお母さんも病院についていた
『い、いやあああああああああ!圭介っ!!』
場地母「Aちゃん!しっかりして!」
『はぁっ、、け、いす、けっ...血が.....』
場地母「大丈夫、ゆっくり呼吸しよう。」
『っ、すみません、もう大丈夫です』
ボロボロの顔を両手で包んで涙を拭う
場地母「あらあら、こんなに泣いたら可愛い顔が台無しよ?もうこんな可愛い子を泣かすのはどこの誰かしら?
うちの圭介か!もう何やってるのかしらね?Aちゃん、とりあえず...手、洗いに行こうか?」
『...はい...』
排水溝に赤く染った水が吸い込まれていった
場地母「圭介はね、Aちゃん置いて死ぬような子じゃないわ」
『...はいっ、』
場地母「だから、大丈夫よ。圭介は死なない!」
待合室で隣に座る圭介のお母さんは私の手を握ってきた
だけどその手は微かに震えていた
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ぶーちゃん - 本誌でもこの結末だったらいいのに……場地さん(涙) (2021年6月22日 21時) (レス) id: 8ea28e9cbc (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - イヤァァァ完結したァァァ(´;ω;`)嬉しいけどぉおぉぉぉ←情緒不安定かな (2021年6月13日 22時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
うみうみさん(プロフ) - ぎゃー!!!!場地さんに忘れられているだとぅ!?!?次が楽しみです笑笑 (2021年6月11日 11時) (レス) id: c8b3fa48a0 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - 更新される度にとても楽しみに見ています。まさに青春、純愛で、少女漫画を読んでいるような気持ちになります。とても好きな内容です!好みです!なのでどうか場地を死なせない方向でお願いしたいです!応援しています! (2021年6月9日 20時) (レス) id: a360968406 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - 毎日楽しく読ませて頂いております!場地くん死なないで欲しいです!このまま幸せな感じで続いてもらえたら嬉しいです!無理のない程度ににこれからも更新よろしくお願いします。 (2021年6月7日 0時) (レス) id: 98fa69bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maa | 作成日時:2021年5月30日 22時