純愛【場地圭介】

じゅうご ページ17

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｢さみぃな〜｣




今にも雪が降りそうなくらい冷え込んだ日


場地くん...圭介は学校に猫を連れていていた




『それ、何？』


｢学校来る途中で付いてきた｣




制服の中にすっぽりと入り込む黒猫




『なんか、場地くんに似てる！』


｢場地くん、じゃなくて、圭介な？｣


『け、圭介に、、、似てる』




慣れない...。




先｢お、白月も場地も早いんだなぁ〜って、おいおい笑｣


先｢場地んちの猫か？｣


｢いや、歩いてたらついてきたんスよ｣


先｢すっかり懐いてんじゃん笑 今日寒いもんな〜さすがにここ(教室)に1日はまずいから...｣









『本当にいいんですか？』


先｢今日美術ないからな！絶対内緒だぞ？｣




ダンボールに私のひざ掛けを敷いて


先生の研究室で1日保護することになった




『先生、ありがとうございます！』


｢っす！｣









｢あのひざ掛け良かったのか？｣


『うん、新しいの買おうと思ってたし、いいの』


｢優しいんだな！！｣




相変わらずの眩しい笑顔にドキッとする




『そんなんじゃ...ないよ笑』




ほんと、調子狂う









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｢こいつ、どーすっか？｣


『うーん...どうしようか？』


先｢うちでは飼えねぇしな...｣




先生と3人でのんきに欠伸をする猫を見つめる




『あっ、待って！』




ぱっとひらめき、携帯を開く




『もしもし、うん、そうなの、猫なんだけど...うん、いいの！？ありがとう！！』




『うちの2階で飼っていいって！1階はカフェだから無理だけど、上の自宅だったらOK出た！』


｢っっっしゃああああああ！｣


先｢良かったな〜ほかの先生にバレないようにしろよ？｣


『はい！1日ありがとうございました』


｢ちょっと我慢しろよ〜？｣




そう言って彼は自分の鞄の中に猫を入れて美術室を出た




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