純愛【場地圭介】

じゅうよん ページ15

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場地くんが怪我をした





3学期が始まって1週間


ボロボロの状態で学校に来た松野くんからそう聞いた


今は家で安静にしてるらしい


きっと原因は喧嘩なんだろうけど、学校にも来てない場地くんが心配になって


いてもたっても居られなくなって早退をした




走って、走って、走った




場地くんの家のインターフォンを押すと、場地くんのお母さんがでてきた




『こっ、こんにちは、場地くんいますか？』


場地母｢あらあら、Aちゃん〜！圭介なら部屋にいるわ｣


『入っても大丈夫ですか？』


場地母｢もちろんよ！あ、私お買い物に行かなくちゃ。圭介のこと、よろしくね？｣




一度部屋に戻ってバッグを持って外に出ていった場地くんのお母さん


場地くんの部屋をノックすると




｢はぁーーーーい｣




場地くんの声がして安心した。




『ば、じぐん...じんばい(心配)っ、しだんだっから！！』




ドアを開けると彼がいて、こらえきれず涙を流した




｢はははははっ！なんだAかぁ。何事かと思った｣


『こっちのセリフだよぉ...松野くんから怪我したって聞いて』


｢1発くらっちまってなぁ笑｣




場地くんの目の周りは紫色に腫れ上がっていた




『ほかは？大丈夫なの？』


｢ああ、なんも問題ねぇ｣




髪をかきあげる場地くんの拳は赤くなっていた




『怪我してるじゃん！真っ赤だよ』


｢こんなもん屁でもねぇ｣




ベッドに座る場地くんの前に立ったらもう気持ちを抑えられなかった




『場地くんのばかっ、ばかっ！ばか圭介ぇぇ〜』


｢は！？｣


『どんだけっ、わだ、、じが...心配じだが...』


｢おいおい、泣くなよ...悪かったよ...｣




軽くきゅっと抱きしめる彼の胸を借りて思う存分泣いた









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｢なぁ、もう1回圭介って呼んで｣


『いっ、嫌だし！』


｢つまんねーのーーーーーー｣


『.......圭...介』


｢うわ、これ最強だわ。今日から圭介って呼んで｣


『気！が！向！い！た！ら！ね！』


｢めっちゃ強調すんじゃん笑｣


『ふふふっ笑』


『でも、無事でよかった...』


｢もう怪我しねぇよ｣


『その言葉、信じるからね？』


｢もちろん｣


『じゃあ今度怪我したらその傷口にキムチ鍋の素塗り込んでやるんだからね！！』


｢そりゃ怪我できねぇな笑｣




とにかく、無事を確認できて良かった




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