STAGE9 ページ10
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貴『近界民くんの黒ﾄﾘｶﾞｰも差詰め、親の形見ってとこかな？
ま、結論からいっても今狩るべき敵は彼じゃないってことは確かだよね♪』
迅「そういうこと。
このところ、普通の近界民相手にもゴタゴタしてるのに、黒ﾄﾘｶﾞｰまで敵に回したらやばい事になるぞ。
「こいつを追い回しても何の得もない。」
お前らは帰って城戸さんにそう伝えろ。」
奈「…その黒ﾄﾘｶﾞｰが街を襲う近界民の仲間じゃないって言う保証は？」
迅「俺が保証するよ。クビでも全財産でも賭けてやる」
そう言い切る迅にしたから鋭い声がした。
三「…何の得もない…？
損か得かなど関係ない！！！！！！
近界民は全て敵だ！！！！
緊急脱出！！！！！！！」
ー ﾄﾞﾝｯ ー
遊「ぅお、飛んだ」
迅「緊急脱出。
ﾎﾞｰﾀﾞｰの正隊員のﾄﾘｶﾞｰは、ﾄﾘｵﾝ体が破壊されると自動的に基地へ送還されるようになっている。」
遊「負けても逃げられる仕組みか…。
便利だなー。」
貴『…ﾊｧ…迅。
三輪くんだけじゃ報告偏るだろうから先に戻るよ。』
迅「あぁ。頼んだ。」
Aは三輪の身を案じてか、先に戻ると迅へ伝えると直ぐにその場を離れた。
一方では、三輪が緊急脱出した事で戦闘状態から解放された為、米屋がﾄﾘｶﾞｰを解除し、遊真へ勝負を申し出ていた。
遊「あんたは近界民嫌いじゃないの？」
米「俺は近界民の被害受けてねーもん。
正直、恨みとかはないね。
けど、あっちのふたりは近界民に家壊されてるから、そこそこ恨みはあるだろうし…
今飛んでった秀次なんかは姉さんを近界民のせいで亡くしてるから、一生近界民を許さねーだろうな。
噂ではAさんも…」
迅「米屋。」
遊「……ふーん。なるほどね。(Aさんとは…)」
米「じゃあな！次は手加減なしでよろしく！」
そうして、三輪隊は全員引き上げていった。
迅「さて。本部に呼び出されるだろうから俺は基地に行くよ。
メガネくんはどうする？
どっちにしろ呼び出しかかるだろうけど。」
修「…じゃあ僕も行きます。
あの…さっき米屋さんがいってたAさんって…」
迅「あぁ…A A。
近界民に恋人を奪われて、強くなった……女の子だよ。」
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作者名：夢兎 | 作成日時：2017年10月5日 23時
