STAGE73 ページ35
_
ー本部基地ー
貴『…くっそー……あの角付き女近界民め……
人の左足を容赦なくざっくり行きやがって〜っ』
Aは左足を削られた為、1度戦線を離脱していた。
風「A……大丈夫か？」
貴『蒼也くん！…うん、大丈夫♪
そもそもトリオン体だし(笑)
なんなら雪月花で義足作れるし(笑)
かなりトリオン消費しちゃうけど…(笑)』
風「…助けに入れなくて悪かったな。」
貴『いやいや(笑)
蒼也くんの戦闘体はまだ修復されてないでしょ？
生身で来たらまじで怒るからね…？』
風「それもそうだな。
にしては珍しく、怒りに任せた戦闘だったな。
アイツになにかされたのか？」
貴『なにかっ…て……！！！
蒼也くんがあんな奴にやられるからでしょーっっ！！！！！』
風「…あ、あぁ…？」
何のことだか分かっていないような顔をしている風間に、Aは頬を膨らませた。
菊「……(なにあそこイチャついてんの？あれで付き合ってないとかなんなの？)」
諏「…(俺らそこそこ活躍したのに空気にされるの早すぎねぇか…？(笑))」
歌「…(ていうか、風間さん作戦室からわざわざ来たんだ…(笑))」
すると、座り込んでいたAは立ち上がりボロボロになった左足を自分自身で切り落とすと、雪月花をつかいトリオン体で義足をつくった。
貴『よし！
それじゃ私は玉狛のメガネくん達のサポートに行ってくる！』
風「玉狛の？」
菊「いくなら急いだ方がいいよAさん。
出水先輩も緊急脱出したみたいだし、敵は相当やるみたいですよ。」
風間はなぜAが玉狛に肩入れをするのか些か疑問があった。
そして、菊地原は耳元で聞こえてくる通信の内容から外での戦闘が過酷なものだと言うことをわかっていた。
貴『うん…。玉狛のトリオン怪獣ちゃんを奴らに渡すわけには行かないからね！
必ず守るって約束したから♪』
風「……そうか。
気をつけて、行ってこい。」
貴『うん…。
行ってきます！』
そうして、Aは外へと急いだ。
そんなAの背中を見つめる風間は、どこか不安で嫌な感覚におそわれていた。
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢兎 | 作成日時：2017年10月10日 23時
