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そうこうしているうちにアパートまでたどり着いてしまった。
A｢着きましたね。｣
侑李｢うん、ただいまだね。
…なんか、不思議。こうやって帰るの。｣
今日のうちの数時間でこんなに話せるようになるなんて思いもしなかった。
アパートが同じじゃなければ一緒に帰ることもなかっただろう。
A｢……そうだね。｣
僕の思い上がりかもしれないけど、
その言葉は少し寂しそうに聞こえた。
侑李｢…じゃあ、また大学でね。｣
本当ならもっともっと話していたかった。
A｢………うん、また。｣
ドアノブに手をかけ、回しかける。
A｢ゆ、侑李くんっ！…｣
…………え。
彼女の声が静かな廊下に響き渡る。
A｢…あ、あの、｣
侑李｢ん？｣
A｢……また、一緒に帰ってくれますか？｣
あー、僕はズルいな。
彼女に言わせてしまうなんて。
きっと僕も心のどこかで思ってた。
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敬語になってるし、緊張してるよね？
こんな僕でもまた一緒に帰ってくれるの？
そんなの答えは決まってるよ。
侑李｢……ふふ、もちろん。｣
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作者名：MaChi | 作成日時：2018年8月13日 1時
